多様「な」性を認め合う社会を

2018年8月20日 00時57分 | カテゴリー: 活動報告

「多様性を認め合う」ことには賛同しても、「多様な性」となると話は別となるのか、まだまだ理解が進んでいないのが現状です。つい最近も、国会議員が「子どもを作らない、つまり生産性のないLGBTに税金を投入するのはいかがなものか」あるいは「同性愛は趣味みたいなもの」といった主旨の見解を示し、批判をあびました。
 
しかし一方では、同性カップルを結婚に相当する関係と認める「同性パートナーシップ条例」を設置する自治体が少しずつ増えたり、戸籍上は男性でも、自認する性が女性のトランスジェンダーの人にも女子大が門戸を開くようになるなど、変化が表れているのもまた事実です。電通の調査によるとLGBT層は7.6%で、左利きやAB型の人と同じくらいの割合だといいます。
 
少し前になりますが、トランスジェンダーに対する理解を深める活動をされている当事者の方から、お話を伺う機会がありました。もはや定着感のある性的少数者を表す略語「LGBT」ですが、説明を受けて改めて理解が深まりました。
・L(レズビアン:女性同性愛者)
・G(ゲイ:男性同性愛者)
・B(バイセクシャル:両性愛者)
・T(トランスジェンダー:心と体の性が異なる人)
「LGB」は好きになる相手がいることが前提ですが(性的指向)、「T」はそれ自体は問わず、出生時の性と自認する性が異なるという性同一性の概念です(性自認)。
性適合手術をする人もいれば望まない人もいる、同性が好きな人も異性が好きな人も誰も好きにならない人もいる、女装や男装をする人もいるいればしない人もいます。
外見と心の性が一致しないため、一番困るのは公衆トイレと公衆浴場だそうです。すべてのトイレが「誰でもトイレ」であってほしいし、温泉は貸し切りでなくても好きな時間に入りたいと話されていました。
しかしそれは生きづらさのほんの一端であり、長年味わっていらした「理解されない」苦しみを語られ、ぜひ自治体でも職員研修に取り組んで欲しいと切望されていました。
(ちなみに日野市ではLGBTに対する理解促進に取り組んでいて、教師も研修を受けており、レインボーバッジをつけている職員もいる旨お伝えしました。)

ご本人曰く「写真OK!ご遠慮なく」

 
LGBTは性的少数者を表す代名詞ではありますがイコールではなく、LGBTには収まらない性的少数者もいます。
そこで近年では、性的指向(Sex Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字である「SOGI」(ソジ/ソギ)という言葉の方が用いられるようになっています。
LGBTが特定の人をカテゴライズする言葉に対し、これは全ての人に当てはまる考え方を示す包括的な言葉です。つまりSOGIの観点から言えば、好きになるのが異性で、心と体の性が一致している人が、世の中では多数を占めているに過ぎないとも言えます。
 
しかし多数派であるからそれが当たり前なのではないし、そうでないひとを差別してよいわけがありません。
性の観点からも、人権を尊重し、多様性を認め合う社会の実現を、皆さんと一緒に考え、目指していきたいと思います。