放射能から子どもを守るために~福島の今を伝えるお笑い芸人コンビマコさん、ケンさん~

2017年10月24日 20時39分 | カテゴリー: 活動報告

福島のある農家さんが持ってきた、根が4つもある玉ねぎを紹介するマコさんとケンさん

10月22日(日)八王子で開催された「おしどりマコ&ケンさん講演会」に参加しました。

マコ&ケンさんは、福島原発事故当時、まわりの芸能人が次々と避難する中、子どもを対象とした看板公演をかかえていたため、東京に留まり、せめて来場する保護者に正確な情報を提供したいとの思いから、東電記者会見の中継を視聴するようになったとのことです。

最近取材が増え続けているのが、福島の「県民健康管理調査」検討委員会。マコさんは傍聴に訪れる県民から次々に「病気になる子どもが増えている。運動部所属が多いようだ。」という話を聞きます。
また、ある農家の方が持ってきた玉ねぎ(写真)は、根が4つもあります。農作業に従事する人も次々に病気になっていて、甲状腺がんで入院しても、病院が満杯なので術後3日で退院しなくてはなりません。農家の方々は「自分たちの被爆は誰が責任をとるのか。」と憤っています。これは風評被害などではなく実害なのです。
空間だけではなく、土も汚染されています。肥料にカリウムを入れることで農作物への吸収は防げても、土の中のセシウムが減るわけではありません。避難解除を前に行われた説明会で「土埃を吸い込んだらどうする」との質問に対し、行政側の答えは「鼻をかんでください。」(!)参加者のほとんどは怒って途中退席したそうです。それでも農業を続ける理由は、減収分は補償されるので、作り続けなければ収入がないし、先祖代々の土地を守っていかねばならないからと。福島の農家の方々は、非常に苦しい立場で「セシウムとの共存」を強いられています。

お二人はドイツからも招へいされ、講演活動をされています。
日本でも汚染土や汚染水、放射性廃棄物の中間管理、最終処分が問題となっていますが、ドイツでは60年代、放射性廃棄物をドラム缶にいれて埋めていました。しかし地下水に汚染物質が流れ出ていることが判明、ドイツが脱原発に向かうひとつのきっかけとなります。案内をしてくれた博士から日本の年間被爆の許容量を聞かれ、マコさんが答えると「年間20m㏜なんて、君の言っていることは信じられないから、あとで自分で調べるけど、ドイツなら小学校に原発をつくるようなものだ。もしそれが本当なら、何故国民はそれを受け入れたのか?」と聞かれ、大変ショックを受けたそうです。

ドイツの学校での講演では、事故調査報告書の英文を読んでいる高校生がざらにいて、クラスのほとんどが挙手し、するどい質問を投げかけてきます。なぜこんなに生徒が活発なのか問うと、先生は「ドイツにはナチスの歴史がある。その反省から、質問すること、発言することを教育の基盤としている。最後の1人になっても、自分の意見を言えるように。」と答えたといいます。日本では学校の先生方から「中立を求められ自分の意見を言えない。」という相談を受けるそうで、マコさんは教育環境の違いを実感したそうです。

折りしもこの日は衆議院選挙の投票日。最後にマコさんが言った「毎日の一票を-自分で調べて考えて判断すること」の言葉を胸に刻み、脱原発社会の実現に向けて、できることに取り組んでいきたいという思いを新たにしました。