「絵本で感じる憲法」お話し会報告①~絵本の読み語りの力~

「絵本で感じる憲法~ありのままのあなたが大切~」の著者、山崎翠さんを囲んでのお話会を大きなおなべの会との共催で開催しました。(11月4日 新町交流センター)

今は亡きお連れあいが、退職後、市民憲法教室を国分寺市の自宅横に開設し、そこに山崎さんの「なかよし文庫」がドッキング。憲法と絵本をテーマに4年の歳月をかけて「絵本で感じる憲法」を書きあげ、昨年出版された山崎さんが、絵本の読み語りの力について、そしてそれがどう憲法と結びつくのかについて、お話くださいました。子どもを含む28名の参加があり、和室の座布団に座って、山崎さんのやさしいお声の読み語りやお話に、聞き入っていました。

「わたしとなかよし」(原題は I LIKE ME!)を読み語る山崎翠さん

子どもは絵本の絵を読む力が実に豊かで、それが想像力を育み、読み語ることで言葉を獲得していきます。学校の先生をしながら3人のお子さんを育てた多忙の毎日でも、毎晩絵本を読むことは欠かさなかったそうです。読み語りの際には「人間の命を育てている」「言葉を育てている」「未来に責任を持つ」この3つを念頭においてほしいと山崎さんは言います。

読み語られた記憶があり、大人になっても大好きな絵本がある人は、困難に面した時でも生きていく力、自己肯定感を持っているそうです。育んだ想像力は、人の痛みに共感できる人になります。広い視野で、どんなことでも世界平和に貢献する大人になってほしいという願いは、ちゃんと子どもに伝わるそうです。それはご自身の子育てを通して、実感されているとのことでした。

【紹介された絵本の一部をご紹介します】

こちらの本にはたくさんの”憲法を感じる”絵本が紹介されています。

〇いいこって どんなこ?
(ジーン・モデシット文/冨山房)
〇しょうぼうじどうしゃ じぶた
(渡辺茂男さく/福音館書店)
〇ピース・ブック(トッド・バール作/童心社)
〇おとうさん だいすき(司修絵/文研出版)
〇まちんと(松谷みよこ文/偕成社)
〇へいわって どんなこと(浜田桂子/童心社)
〇だれのこどもも ころさせない
(西郷南海子・浜田桂子/かもがわ出版)

報告②に続きます)