3月議会報告その2~議案に対する意見など~

■市長の所信表明に対する質問
職員の働き方について新たな発想を持つ必要があると市長が述べた件に関し、人材育成の課題、職員の専門性の担保について質問しました。
市長からは、セクハラやパワハラなどの人権侵害に対する体制の強化、意識の向上、市民から信頼を得る対応に努め、また福祉職については専門職の採用をはじめているが、異動を伴わない人事や公契約条例に基づく適正な積算力を向上する研修等検討していくと答弁がありました。
さらに平和と人権を担当する組織の設置にかける市長の思いについて質問し、市長からは、憲法の基本原則の実現は市政の基本であり、平和と人権にかかる施策の司令塔としての役割を果たす組織の設置を目指したいと答弁がありました。

■一般会計予算特別委員会より
平成31年度(2019年度)当初予算案は688億円、前年度比5.8%増、収入の不足分は、補助金や基金の取崩し、市債の借入増などで対応しています。初めて一般会計予算特別委員会の所属となり、3日間の審議では24の事業について質問、要望し、最終日に意見を述べました。
(賛成)以下、何点か記載します。

自衛官募集事務費(国庫委託金)
委託費を受けて行っている募集活動内容や個人情報の提供について確認したところ、広報誌掲載や成人式でのティッシュ配布などを行っており(今年はなし)、対象者の個人情報は名簿の閲覧許可をしている。名簿提供の要請がくれば提供することになるというが、提供は義務ではないという見解もあるので慎重な対応を求めた。

本庁舎管理経費需用費(総務費)
電気代が昨年度より450万円ほど減ったのは、現在取替を進めている市役所内照明のLED化によるものであり、その成果は評価する。契約の選定は、環境を配慮している事業者の競争入札となっているが、電源構成に占める再生可能エネルギーの構成率が高い事業者に対し、入札時に加点するなど、再生可能エネルギー導入促進を求めた。

障害者差別解消促進事業経費(民生費)
平成31年度は「障害者差別解消推進条例」(仮称)が施行される予定となっている。リーフレットについては、配布対象者に応じた工夫を、また子どもにも理解できる内容のものを作成し、学校で配布するなどの取り組みを求めた。記念行事については条例の周知に留まらず、差別とは何か参加者に問いかけるようなシンポジウム等を期待する。

夏休みこだわりランチについて(独立採算にて予算計上なし)
今年度は小学校4校で実施された、夏休み期間中のこだわりランチの平成31年度の取り組みについて質問したところ、家庭科室で子どもがランチをつくる事業として全校で展開を検討しているとのことで、食育やお弁当づくりにもつながるとして評価した。

なお、日野ネットも予算要望していた学校体育館のエアコンについては、議会最終日、設置にかかる基本調査のための補正予算が提出、可決されました。

委員会付託議案より
日野市まちづくりマスタープランの策定(環境まちづくり委員会)
まちづくりの羅針盤である「まちづくりマスタープラン」が15年ぶりに改定となる。予算委員会において、市民への説明用リーフレットの全戸配布と、参加者同士が話し合うなど説明会に工夫を求めた。(賛成)

日野市商業振興条例の制定(環境まちづくり委員会)
商業の活性化及び市勢の発展を目指すため、条例を制定。魅力ある商店創り、高齢者や障害者に配慮した対応も期待される。(賛成)

★市長所信表明の動画はこちらです。(質問順は1番です)