新型コロナウイルス 日野市の対策は⁉(なおこ目線の臨時会報告)
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)対策の補正予算を中心とした臨時会が5月18日に開催されました。定例会(3月・6月・9月・12月)以外に開かれる臨時会の開催は、私にははじめてのことです。
開会前に市長より、コロナ対策を最優先課題とすること、また財政非常事態宣言を踏まえた財政再建の方針策定や計画については、コロナによる影響を踏まえ延伸したい旨、発言がありました。
財政的に厳しいということを理由にはせず、市民の命とくらしを守っていく強い決意だと受け止めておりますので、それが表れる施策の展開に期待を寄せます。
●10万円給付について
1人10万円の特別定額給付金、児童1人あたり1万円の子育て世帯への臨時特別給付金については国の事業であり、緊急性が高いことから議会にかけずに進める専決処分となっています。
日野市では5月14日よりオンラインによる申請の受付を開始しており、前日までに1500件を超える申請があったことがわかりました。マイナンバーカードも今月にはいって900件近い新規申し込みがあったそうですが、マイナンバーカードをめぐるトラブルや煩雑さ等については多くが報じられているところであり、このような申請に使用することにはまだまだ課題を感じます。
申請受付日を前倒しした(予定では19日)ことは評価しつつも、その変更の周知に関しては十分ではなかったのではないかと、情報提供のあり方の再検討を求めました。
また、今後の同様の給付に関しては、一刻も早く必要とする方へ届けるには、また世帯単位でなく個人単位で給付するにはどうしたらよいかといった仕組みづくりについて、常にアンテナを高く、よい取り組みがあれば柔軟に取り入れていってほしい旨要望しました。
●地域の助け合い、寄付文化の広がりを
日野市では、市民の方からのお声を受けて寄付等の受け皿づくりをすすめており、地域での支え合いを呼びかけるようです。日野ネットも「助け合い口座」のような口座の開設を要望していましたので、この取り組みを評価し、コロナ禍を機に、さらに助け合いの輪が広がることを願います。
●コロナ対策を盛り込んだ約4億円の補正予算
5つの柱に基づいた主な内容は以下の通りです。
①医療関係者への支援
市立病院における体制強化として、PCR検査機器や人工呼吸器等が購入されます。
※この日市内では日野ネットも要望していたPCR検査センターも運用開始され、かかりつけ医が必要と認めれば、誰でも迅速に検査を受けられる体制づくりが整います。
②市民生活への支援
生活にお困りの方の家賃補助や、ひとり親家庭への支援として児童扶養手当受給世帯に対し、児童1人あたり1万円の臨時特別給付金を日野市が独自で上乗せします。
③学校臨時休業等への対応
オンライン学習の環境整備、今回は中学3年生を対象としています。これに対しては早期の対象拡大を、また子どもの学びについての考え方、見通しを早めに保護者に共有してほしい旨要望いたしました。
また現在は休止となっている、居場所事業に伴う昼食提供についても、新しい方法を模索しながら食に欠く子どもがいないよう、対策を求めました。
④市内中小企業への支援
新たなコロナ対策にかかる経費(テイクアウト等)を支援、また融資あっせんメニューの枠を拡大等。テイクアウト利用など、皆さまどうぞ身近なお店を応援してください。
⑤感染予防対策
妊婦の方を対象としたこども商品券10,000円分の配布、これは検診時のタクシーにも利用できるものです。
外出に不安を感じる妊婦さんが、少しでも安心して、出産に臨んでいただければと思います。
こういった財源は基本的には東京都(4.6億円)や国(3.5億円予定)からの交付金の一部を活用しており、今後も必要な対策を講じていくとのことですので、日野ネットも市民の皆様の声を届けてまいります。お声をお寄せください。
★動画メッセージを作成しました。よろしければこちらからご視聴ください。