命の犠牲の上に成り立ち、命を脅かす原発を日本からなくそう!

原発で働く労働者を映す樋口さん

原発で働く労働者の写真を撮り続けている、写真家の樋口健二さんの講演会が市内で行われました。主催は反核平和の火リレー日野地区実行委員会、広島で始まった反核運動を日野で継承している市民団体の皆さんです。 

高濃度の放射線下で働く労働者、被ばくに苦しむ労働者の数々の写真からは、その過酷な現実、そして彼らの苦しさや無念さが伝わってきます。原発はコンピューターでスマートに安全に管理されているように謳われていますが、現実は彼らのような現場の労働者の手作業なくしては成り立ちません。
例え被ばくを訴え裁判を起こしても、つぶされるか高裁では棄却されてしまうと樋口さんは話されました。また、樋口さんは「政・財・官・学・メディア」に司法も加えた「原発六族」が原発を支えているともいいます。 

劣悪な環境下で命と引き換えに働く彼らのことを考えれば、原発を再稼働するなんてことはあり得ないことです。現在も廃炉作業に多くの方が従事されていますが、再稼働するということは、このような被ばく労働者を増やし続けることなのです。 

やはり消費者である私たち市民が「原発を電源とした電気は使わない」という姿勢を明確にし、実行することが大切です。
先日のおしどりマコさん・ケンさんのお話しにもつながりますが、原発を「人権」の観点からもとらえ、自分たちにできることから、脱原発社会の実現に取り組んでいかなければならないと強く思いました。