「まなざし」や「かかわり」で助け合う「つながり」のあるまちづくりを!
先日、日野市立子ども家庭支援センターのスーパーバイザーでもある長谷川俊雄先生(白梅学園大学子ども学部子ども学科教授)の講演会(日野市役所主催)に参加しました。
核家族化や地域のつながりが希薄化している現代社会は、家庭・地域の「子どもを育てる力」が低下しています。そのような中「低所得・貧困」「社会的孤立」「ストレス・疾病・障害等」の3つの要因が重なっている場合に、深刻な 児童虐待が起きる可能性が高いと長谷川先生は指摘されています。ただし、そこに見守ってくれている家族以外の人がいれば、虐待の一歩手前で、親子共に救済 が可能となります。
「虐待と感じたらまず通報」を、と言われても多くの人はためらうのではないでしょうか。
しかし、長谷川先生は「子ども、保護者ともに支援を必要としているのだ」という視点でとらえてほしい、またそのような「『まなざし』や『かかわり』で助け合う『つながり』のある街づくり」を、というお話は私たちの政策にも通じ、深く共感いたしました。
他にも、虐待を受けた子どもが一時的に保護される場所(一時保護所)であるのに、長期間過ごさなくてはならないケースもあり、学校にも通えず、子どもの学習権が奪われている問題や地域ぐるみで親子をサポートした実例など、政策提案に繋がる大変貴重なお話を伺いました。
長谷川先生曰く「子どもの権利条例」がある自治体は子育て政策が充実しているそうです。日野市には「子ども条例」があり、来年は施行10周年です。これを機に条例の具体的な施策の検証を行い、私たち生活者ネットが来年の市議選政策の一つにあげた「子どもが相談できる救済機関『子どもオンブズパーソン制度』」についても「子どもの権利」の視点から実現できるよう活動を進めていきます。