ジェンダー平等をカタチにしていくために~4月フラワー遊説より~
毎月11日に行われているフラワーデモに呼応し、女性への暴力根絶を訴えているフラワー遊説。今月は目黒駅・武蔵小山駅前で行いました。
今から6年前に、明治時代からそのままだった性犯罪に関する法律の改正がありました。改めて、女性が参政権を得てもなお、取り残されてきた分野だったのだと思い知ります。それから6年かけて、ようやく被害者や支援団体、そして生活者ネットワークも求め続けてきたことが、カタチになろうとしています。
「強制性交等罪」の名称が「不同意性交等罪」に変更する方向で検討されている、つまり、同意のない性行為は処罰の対象になるということが、より明確になります。それまでは被害者は命がけで抵抗したかが問われていました。抵抗することが前提にあるのですが、現実は異なります。被害にあった際、頭が真っ白になる、身体が硬直してしまう、声などとてもあげられない、そういう現実がないがしろにされてきたのです。
その背景にあるのは、司法、政治の場、つまり大切なことを決める場に座っている大半は男性に占められている、つまり男性のモノサシで計られてきたことかと思います。だからこそ、大事なことを決める場に、多様性を、もっと女性の声を反映させる仕組みが必要だと考えます。
最近、市民の方からこんな「ひと言提案」が届きました。それはまち中にある「ちかんに注意!」という看板は、被害者への非難につながる刷り込みになってしまうのではないか、そうではなく「ちかんは犯罪」と痴漢は暴力であるという周知をすべきだというもので、大切な指摘だと感じました。このように身近なところから、足元から地域から、女性の目線で変えていく、それが「ジェンダー主流化」であり、市民とともに実践していくことが大切だと感じています。
先日行われた統一地方選前半戦では、投票率は戦後最低を更新(知事選で約46%、県議会議員で約41%)、当選者に占める女性の割合は、知事や政令市の首長はゼロ、県議会議員でも約14%にすぎないといいます。これで女性の声は届くのでしょうか。届いたとしても、受け止め、理解されるのでしょうか。
女性が勝ち取った参政権、十分にまだ活かされていないと感じます。ぜひ後半戦では、皆さんの貴重な一票を、女性の視点で投じてほしいと願います。