国際ガールズデー!声をあげ変えていこう!~10月のフラワー遊説より~
10月11日は国連が定めた国際ガールズデー。世界の若年女性が直面する問題―児童婚や児童買春、暴力や差別、教育のことなど—について考え、改善に向けて取り組んでいく日です。同時に毎月11日には全国各地で性暴力根絶を訴えるフラワーデモも開催されています。3年前のこの日から、生活者ネットワークではそれらの運動に呼応して、フラワー遊説を続けています。(10月11日@国立駅南口)
参加したネット議員の多くが、前日に取り下げが表明された「埼玉県虐待禁止条例」の改正案について言及しました。子どもだけでの留守番などを放置による虐待と定める内容に、全国から10万筆を超える反対の署名も集まり、生活者ネットワークからもステートメントを出しています。おかしいと思ったことに声をあげることの大切さを、実感された方も多いのではと思います。
「少しくらい」と子どもを一人にしておくことが思わぬ事件や事故につながることは、確かにあります。それを未然に防ぐための意識啓発は重要です。しかしそうせざるを得ない保護者の状況や心情を汲み取らぬままに、いきなり「虐待禁止条例」に位置付け、数の力で押し通そうとする進め方はあまりに乱暴で、理解を得られるものではありません。
虐待をなくしていくために真に必要なのは、実態に即した、子どもと保護者に寄り添った支援策です。意識と仕組みの両方を変えていかねば、一方的にルールだけ定めても解決にはつながりません。取り下げて終わりではなく、これから何が必要なのか、子どもや保護者の意見をききながら丁寧にすすめていってほしいですし、私たちも共に考えていきたいと思います。
一方で、性犯罪の被害者は勇気をだして声をあげても、逆に「あなたに問題があるのでは」とバッシングされる、そんなひどい二次被害を被ってきました。今でもそうです。しかし粘り強く、そして多くの人が勇気をもって声をあげることで、法律の改正に大きな影響を与えてきました。
まずは今年6月にどのような法改正があったのかを知ってもらうためリーフレットをつくり、配布しています。この日も多くの方に受け取って頂きました。
しかし改正により大きく前進はしたものの、まだまだ課題は山積です。様々な制度は積み重ねによってカタチになっていくのだと思います。だから常に、新たな始まりです。
また、皆が声をあげられるわけではありません。この日も最後まで聞いて下さった方から「代わりに声をあげてくれてありがとうございます。」と仲間のひとりにお礼を言ってくださったと聞きました。ささやかな活動ですが、皆さんとともに、ジェンダー平等の社会の実現に向けて大きなうねりをつくっていきたいと思います。