9月議会より なおこ目線のトピックス

●第四幼稚園が閉園
2025年度末で市立第四幼稚園が閉園する条例改正案が可決されました。
閉園計画の見直しを求める請願の紹介議員になってから2年。その間、日野市幼児教育・保育の在り方検討委員会の議論も見守ってきました。
公立幼稚園の縮小自体はやむを得ないと思います。しかし、公立幼稚園が幼児教育のセンター的役割を担うというのなら、公立幼稚園全体の方向性の議論が先だと考えます。それを後回しにしたまま、第五幼稚園に続く閉園、そのビジョンなき進め方には異議を唱えます。
子ども条例を持つ日野市ならではの進め方を見せてほしかったです。(反対)

●市内全域での歩行喫煙・禁止区域での路上喫煙
日野ネットも求めていた禁止条例が新年度からスタートします。禁止区域はコンテナ式の喫煙所設置とセットでまずは日野駅、その後できるだけ早期に豊田駅、高幡不動駅周辺に設定する予定とのことです。
これまで吸わない人の権利が著しく侵害されてきたことを考えると、吸う人、吸わない人が共に快適に過ごせる地域を目指すという内容は、正直物足りなさも感じます。
とはいえ、学生の頃は機内でも喫煙できたのですから、隔世の感があります。「常識は変えられるんだ!」と時折励みにしているほどです。
条例制定を機にマナーも向上させていくためには、周知啓発の川柳を市民から募ることを提案しました。実現した際にはぜひご応募くださいね。(賛成)

●土地区画整理事業の総合的な見直し
日野市では西平山、豊田南、東町、万願寺第二の4地区で市施行の土地区画整理事業が進行しています。

日野市HPより

各地区の事情や進行具合はそれぞれですが、長い年月を経てもなお、ゴールが見えないことに当該地域の住民の方々からは不満や不安の声があがっています。当然のことです。
土地区画整理事業というのは、様々な調整の連続で、本当に難しいのだろうと思います。(土地区画整理事業についてはこちらもご参照ください)
市は「ダウンサイジング」という表現で、規模の縮小化を模索しています。もちろんそれは住民合意が伴うものでなければなりません。
そこで市は財政的、技術的、とりまとめ進行それぞれの専門コンサルタントに総点検・検討事業を委託することとし、補正予算約2200万円(総額では1億円越の見込み)が計上されました。
日野ネットは以前、財政再建において専門家に相談することを提案しておりますので、今回ももっと早くにこうすべきであったと考えます。
これから取り組むことを逆に強みに、例えば先駆的なモデル地区にもなれるような提案に期待を寄せます。(賛成)

●電気代もCO2も一緒に削減!
省エネ性能の高いエアコンや冷蔵庫の買い換えに、上限2万円、200件分の補正予算がつきました。日野市気候市民会議からの提言が、また一つ実現ですね。
省エネラベルの読み解き方も合わせて周知すること、また購入者へのアンケートを提案し、どのくらいの電気代削減があったかなど、集めたデータを次の啓発に活かす工夫も求めました。(賛成)
※省エネ型製品情報サイトはこちらをご参照ください。

経済産業省HPより クリックすると詳細へ

●樹木の緊急点検・剪定
樹木の折れた枝が落下し、歩行中の方がお亡くなりになる痛ましい事故が市内で発生しました。心よりご冥福をお祈りするとともに、ご遺族にお悔やみを申し上げます。
議会最終日に緊急点検にかかる費用として約1.8億円の補正予算が計上されました。原因の究明と新たな緑の管理のあり方を求めました。(賛成)

 

●学校給食費の無償化を求める請願
3月議会からの継続審議となっていましたが、結果は不採択となりました。一方で東京都の新たな補助制度を受け、全議員が賛成のもと「学校給食食材費の全額公費負担に関する決議」が可決されています。
請願では「すべての子どもたち」すなわち公立学校に通っていない子ども達も含めてというところで判断が分かれたように受け止めましたが、段階的にでも全ての子どもたちに行き届くよう取り組むべきと考え、請願は採択としました。
ただし学校給食に関しては、有機給食の実現とセット国のリーダーシップのもと無償化を進めていくべきというのがネットの考えです。

●データセンターについての請願
2件ありました。中止を求める請願は継続を主張する委員が2名いたため継続に、事業者の計画をそのまま受け入れないことや地区計画の策定を求めるもう1件は、不採択となりました。
環境まちづくり委員会の審議を傍聴し、請願者は地区計画そのものではなく、それを通して住民要望に叶った施設を求めていることと受け止めました。その受け止めを述べた上で採択としました。
話し合いはこれからです。事業者の誠実な対応市が調整力を発揮することを求めます。