うやむやで終わらせない!(9月のフラワー遊説に代えて)

9月は集会とパレードへの参加で、女性への暴力根絶を訴えました。

●在日米軍兵による女性への性暴力を許さない!2つの院内集会

「「運用改善」で終わらせない!女を利用した軍事化と米軍性暴力の不処罰を許さない院内集会」(9月2日)と「沖縄で相次ぐ米兵による性犯罪事件 隠蔽した日本政府の責任を問う 政府交渉・院内集会・抗議行動」(9月13日)に参加しました。議会終了後に駆けつけたため遅れての参加となりましたが、会場の衆議院議員会館、参議院議員会館ともにほぼ満席状態、それぞれ熱気にあふれた集会でした。

9月2日の集会の様子

9月13日の集会の様子

在沖縄米兵による女性への性暴力事件が、事実上「隠ぺい」されていた件については、6月に明るみにでた直後から女性団体の呼びかけに呼応し、声をあげてきました。二つの集会もその流れにあります。
発覚後、連絡体制を改善したように報じられていますが、もともとあったフローをやっていなかったのですから「運用改善」で終わらせてはなりません。
事件の裁判も始まりましたが、検察官が性的行為の具体的内容を繰り返し質問する、被害者に「抵抗しなかった理由」を問い続けるなど、被害者の人権を踏みにじる裁判の様子が報じられています。一方被告にはカルロス・ゴーン氏を弁護した弁護士がついているそうで、無罪を主張しています。
2つの集会を通じて、沖縄の歴史を振り返り、構造的暴力をなくしていくためには、日米地位協定の改定を含む抜本的な対応が必要であることを、改めて確認しました。

教員を目指しているという男子学生と出会えたことは、ひとつの希望でした。

13日は生活者ネットワークの仲間とともに、官邸前の抗議活動にも参加しました。米軍機の部品が落下した宜野湾市の保育園に子どもを通わせていた保護者の方もマイクを握りました。自分が高校生のときに(米兵の少女暴行事件に抗議する)県民大会があった。29年経ったけれども、変わっていない。沖縄は日本の何なのか。沖縄にがんばらせないでほしい。という言葉が胸に刺さりました。
ここで終わらせては、また同じことの繰り返しです。沖縄だけにがんばらせないよう、つながりの輪を広めていきます。

 

●女性差別撤廃条約 選択議定書の批准を求める銀座パレード

10 月ジュネーブで8年ぶりとなる国連女性差別撤廃委員会の日本審査があります。日本が女性差別撤廃に向けて何をどのように取り組んできたか、国連からの問いかけに対する報告の審査です。(報告はこちらをご参照ください)

つまり国連から出された宿題に、日本政府が「取り組んでいます」という報告書を出しているわけですが、政府が偏った報告をしないよう、市民団体が現地に駆けつけ、審査委員に声を届ける仕組みがあります。今回は日本から80名を超えるひとがジュネーブに駆けつけ、委員に日本の女性が置かれた現状を伝えると聞いています。沖縄の現状についても市民レポートに盛り込まれるはずです。審査委員は双方の意見を聞き、政府に鋭い質問を投げかけます。

日本が女性差別撤廃条約の選択議定書に批准していないことは、国連より何度も勧告を受けています。理由にならない理由をつけて批准しない日本が、批准に踏み切る大きなチャンスです。ジェンダー不平等解消の鍵は女性差別撤廃条約の選択議定書の批准にあり!と言っても過言ではありません。
エイエイオー!の気持ちで士気を高め、約90名の参加者が道ゆく人々に向けて笑顔でアピールしました。審査の結果に注目しましょう!(9月22日)

【関連サイト】

女性差別撤廃条約実現アクション – 女性差別撤廃条約実現アクションは、女性差別撤廃条約の「選択議定書」批准を目的にした共同行動です。 (wordpress.com)