作ってみよう・おしゃべりしよう 学校給食(イベント報告)

日野市で学校給食の牛乳が年間で約8万本未開封で廃棄されている現状を変えたい!まずは給食について子ども達の声を聴いてみようと「作ってみよう・おしゃべりしよう 学校給食」の企画を行いました(7月6日)。
主催は日野・生活者ネットワークも参加団体のひとつである日野地域協議会。こども 12 人、おとな 13 人が参加し、給食人気メニューのジャージャー麺包みワンタンスープづくりに挑戦しました。

講師は子育ちキッチンコーチ・野菜ソムリエの大原千絵美さん♪ありがとうございました!

切る、炒める、ワンタンを包む、使い終わったものを洗うなど、子ども達が大活躍。講師の大原さんが「できるだけ大人は手を出さずに見守るように」と言われていたので、大人はアシスト役を心掛けました。それにしても、みんなでワイワイ作るって本当に楽しい!

日野市の給食は「日野市学校給食食品安全方針」に基づき、学校で調理する自校式、すべて手作りです。子どもの頃にはただ「おいしい」でしたが、保護者として参加した給食試食会でその味のやさしさと豊かさに感動したものです。今回も使う調味料は、ごくわずか。素材の力を最大限引き出した上で、調和が計算されているのだと改めて気がつきます。まさに栄養士さんの職人技ですね!

スープの最後の一滴まで、おいしく完食しました!

「いただきま~す!」予定の1時間はオーバーしましたが、それだけに出来上がったときの嬉しかったこと!学校給食で提供されているのと同じ低温殺菌牛乳(パスチャライズド牛乳)も用意し、給食ムードが高まります。
ここで「牛乳はいらない」という子もいれば、「それちょうだい!」という子もいます。
この日は大瓶を紙コップで分けましたが、こういうやり方なら1瓶の「半分しか飲めない」という子も量を調節できます。ただ紙コップのごみ問題、マイカップは使用後の洗浄に課題がありそうです。また未開封の廃棄減自体にはつながらないかもしれません。
「ご飯に牛乳は合わない」という声もあります。確かに。休み時間に飲む選択ができればよいですが、保管を考えると難しそう。
いきなり廃棄ゼロを目指すのではなく、少しでも減らすには、やはり「選択制の導入」(※)がひとつの解ではと思います。ただその前にもう少し詳しい状況調査が必要です。※こちらの報告をご参照ください。

給食の食べ方も様々で、今でも「前を向いて食べている」という学校があると知り驚きました。食べ方はクラスで話し合って決めたらいいのにと思います。しかし「先生に言っても変わらないというあきらめ感が子ども達にはあるようだ」と後から保護者から聞き、残念に感じています。

「最初の 10 分はもぐもぐタイムで黙って食べている」これは給食を味わう、また食べ残しを少なくするひとつの工夫なのだと思いますが、少しでも話すと怒られてしまうこともあるようです。それでは怒られないために黙って食べるようになり、本来の目的からずれているように感じます。

好きなメニューで声が多かったのは「ABCスープ」アルファベット型のマカロニが入ったコンソメスープのようなものらしいです。いつかまた、そのメニューづくりにも挑戦したいです。
未開封牛乳の大量廃棄への問題意識から始まった活動ですが、こどもたちの声を大切にしながら、何をどのように変えていけるのか、9月議会の一般質問につなげます。皆さんの声をお寄せください。