12月議会報告その2~みんながホッとできる場所があるまちづくりを!

2つ目の質問は、「多世代が集える地域の身近な場所」として地区センターや空き家の活用を取り上げました。
市内に66ケ所ある地区センターは、徒歩圏内にあり、無料で使える行政財産の公共施設として大変貴重な存在でありながら、稼働率は平均で16%台と低く、年々減少傾向にあります。また築50年以上のものもあり、老朽化も課題です。

下町下河原地区センターは築53年

もともと福祉・教育・文化活動等の社会活動の場としての施設ですから、市民がいかに使いこなすかがポイントですが、利用方法がわからない、自治会の人しか使えないという思い込みなど、近くて遠い存在になっているようです。

一方で、地域のコミュニティ施設としてなくてはならない存在となっているところもあります。そういったところでは多世代が集える会が定期的に開催され、市の答弁ではNPOとの連携で「仲間保育」がはじまった東宮下地区センターの例も紹介されました。

区画整理を機に2年前に建て替えられた東宮下地区センター

私たちも「学習支援やみんな食堂で、勉強がわかる喜びと食の楽しさを!」を政策にかかげて活動していますが、地区センターはまさにうってつけ!と思いました。改めてルールを確認すると、本格的な調理は難しいけれど、温め直す程度のことは可能、営利目的でなければ参加費の徴収も問題ありません。

みんなの施設のルールはみんなで決め、課題が生じればみんなで解決する。まさに市民自治の実践場所とも言えます。市には利用方法や活用例の周知、および地区センター条例の見直しも視野に入れた検討を要望いたしました。

一方で空き家の活用も注目を集めています。市では2年前から使いたい人と貸したい人のマッチングを行っており、現在までに8件が成立しているとのこと。要望のある自治会には空き住宅等地域貢献専門家派遣事業も行っており、そのきめ細やかな対応は評価するところです。
ただし、使用開始に至るまで時間を要すること、また使用期間の見通しが立てにくいなどが課題もあります。家に限らず、空いている駐車場や庭といった部分も含めた今後のさらなる展開を求めました。

市長は「行政の財産である地区センター、市民の財産である空き家、これらをどう活かしていくか、市はコーディネーター役として、コミュニティをさらに活性化させていきたい。」という意欲的な見解を述べられました。

★この質問後、12月16日に三中地区の地域懇談会に参加しました。テーマがどんピシャ「身近に存在する地区センターを居場所として活用できないか」で、グループに分かれ、中学生から高齢者まで多世代で活発な意見交換が交わされ、その後グループごとに提案をポスターにまとめ、発表しあいました。(やはり「共に食べること」に関心が高かったです)皆さんもぜひ、最寄りの地区懇談会(年2回開催)に参加されてみてはいかがでしょう。色々な活動をしている方と出会えて楽しいですよ♪今後の日程はこちらです。