共に働く 新しい働き方を提案するワーカーズ
私は子どもが小さい頃にフルタイムの仕事を断念した後、「1日のうち、少しの時間だけでも働きたい」と痛切に思ったものです。会社人でなくなると、社会人でもなくなってしまうような寂しい気持ちでした。でもなかなか私の条件に合う仕事はないものです。
皆さんは「ワーカーズ・コレクティブ」という言葉、お聞きになられたことはありますか?これは地域の住民が共同で出資し、話し合い、経営し、働くことを通して地域に必要なモノやサービスを提供し、新しい働き方を提案している事業体です。1980年代に生活協同組合の活動から生まれました。
ここでは、一般就労が困難な人―――例えば高齢者や障がいのある方、あるいは子育て中や介護中の方など―――も、働きたい思いがある人なら誰でも、その人に応じた働き方で、地域のニーズに応じた仕事を創出していくことができます。私たち生活者ネットの政策である「就労が困難な人が働けるよう、中間支援の仕組みをつくります」「育児や介護中のひとも、仕事をあきらめずに済むよう環境を整えます」につながるものがあります。
先日、市内の「共に働くワーカーズ えんこらしょ」の石けんを使った清掃作業に参加させてもらいました。メンバーがとても楽しそうに働いていたのがとても印象的でした。
働くことを通じて、ひとりひとりが自分の能力を発揮でき、いきいきと暮らせる社会の実現を、私たちは目指しています。今月号の東京・生活者ネットワークの機関紙「生活者通信」でも「ワーカーズ」について記事を書いていますので、是非お読みください。お声をかけていただければ見本をお渡しいたします。