自分も他人も大切にできる社会に

2020年の東京オリンピックに向けて、バリアフリー化や受動喫煙対策など急ピッチで進められています。
私はこれを機に、公共における広告についても、声をあげたいと思います。
電車に乗ったとき、誰しも自然とつり革広告に目がいきますよね。私は兼ねてから、公共交通機関で、女性の半裸同然の写真が掲載された雑誌の広告がぶら下がっていることに、強い不快感を抱いてきました。新聞広告もしかりです。以前、新聞の投書欄にお習字の先生から「恥ずかしくてお教室で使えない」といった意見が寄せられており、そう感じているのは自分だけではないのだと思いました。

成人向け雑誌を一切売るな、買うな、宣伝するなとは言いません。ただ誰の目にも、とりわけ子どもの目に触れる可能性のあるところでは止めてほしいのです。昨年、コンビニの「ミニストップ」が店頭から成人雑誌を排除しましたが、これをきっかけとして、国民的議論が広がることを期待します。本来でしたら「オリンピック」や「消費者からのクレーム」といういわば「外圧」ではなく、これらが子ども達に与える影響を考え、自主的に規制する社会であってほしいと願っています。

私たちは政策の中に「自分も他人も大切にできるよう、幼少期から年齢に応じた命と性の教育をすすめます」を人権の項目に掲げています。幼少時の性的虐待から身を護るため、若年層の望まない妊娠を防ぐため、その連鎖として子どもへの虐待を防ぐため、そして人として互いを尊重しえあるためにも、とても大切なことです。
是非その観点から、これらの問題を見つめなおし、議論していきませんか。