おいしい学校給食と日野市の農業
市内で農業を営む小林和夫さんより、学校給食と日野の農業の関係性について、八王子ネットのメンバーとともにお話を伺いました。
日野市は1960年ごろは面積の約半分は農地(山林含む)だったのが、現在は1割程度となっています。そのような流れの中、農業を永続的に育成してくために、「日野市農業基本条例」が全国に先駆け今から20年前にできました。
小林さんは地域の子ども達に「農」と触れ合う機会を提供し、保護者や地域の人とも一緒に「食農教育」に取り組んでいます。学校給食に地元野菜を活用して34年。「地産地消」「スローフード」そんな言葉はまだなかった頃から始められたのです。学校給食での地元農産物の利用率の目標値は25%となっていますが、現在それは達成されています。
日野市の学校給食は、学校に調理室のあるいわゆる「自校式」で、栄養士は各学校に1名配置されています。その栄養士さんとコミュニケーションを密にとるそうです。例えば栄養士さんの「安心な豆腐を子ども達に食べさせたい」のひと言から、「よし大豆を作ろう」と挑戦され、市内のお豆腐屋さんの協力を得て、実現したのですからすごい!それが「大豆プロジェクト」につながります。なんと「ダイズン・ズンバ」というオリジナル曲&ダンスまでできたということで、子ども達が歌う楽しい歌を聞かせてもらいました。
また農をトータルに体験してほしいと、田植えや収穫はもちろん一連の過程を体験し、田んぼでのどろんこ遊びや、ワラでワラジやリース作りも行っています。私も小学校のときに田植えや、収穫の体験の記憶がありますし、わらじ作りには父も参加して先生役を担っていました。体感したことって忘れないものですね。
全ては子ども達の笑顔のためにと多くの方が労を惜しまず、協力してくださって成り立っている学校給食の奥深さを伺ったあと、実際に給食をいただきました。この日は平山小学校で、給食への理解を深める「給食展」があり、地域の方も大勢見えていました。もちろん、とっても美味しかったですよ♪
日野市議会でも都市農業議員連盟があり、先日も農地視察をしたところです。これからも日野市の農業を学び、守り、発展に寄与できればと思います。