9月議会報告その2

9月議会の担当委員会付託議案等について、ご報告いたします。

企画総務委員会
2018年度補正予算の審議が行われ、下記2点について意見を述べました

●ハラスメント相談窓口業務委託料
これまで内部で対応していたハラスメント相談業務を、外部にも委託するための経費です。6月議会の一般質問で、庁内ハラスメントの調査結果と相談件数の乖離から、相談体制の見直しを要望していたので、迅速な改善対応を高く評価しました。
そのうえで、新たな相談窓口の周知に際しては「当事者のみならず気が付いた周囲の人も声をあげるよう呼び掛けること」「相談事例を職員が共有できる仕組みをつくり、未然防止につなげるとともに、今後の職員研修にも活かすこと」を求めました。

●大型商業施設期日前投票所開設準備経費
来年の参議院選挙から、イオンモール多摩平の森内に設置予定の期日前投票所にかかる準備経費です。投票環境向上の前進として評価をした上で「設置効果の検証後は、期日前投票期間の拡大も検討すること」「周知の際には、有権者が迷いやすい事柄(子ども同伴、付き添い人が必要なケースや投票入場券持参の有無など)についても情報提供をすること」「現在一部の中学・高校で行われている選挙出前事業の更なる拡大」を求めました。

特別会計決算特別委員会
国民健康保険
最近正常眼圧内でも緑内障になる人が増えており(20人に1人)、自覚症状がないことから早期発見のためにも、40歳以上の特定健診に眼底検査の追加を求めました。また、健康講座は「あるきたくなるまちづくり」「地域懇談会」等他の課とも連携をはかり、健康づくりの輪を広める取り組みを要望しました。

●介護保険特別会計
昨年度の地域包括支援センターとの運営業務委託において、職員欠員による委託料減額があったかを確認したうえで、介護人材不足という課題への取り組み、また地域の課題に包括的に対応していけるよう、それに相応しい体制の強化を求めました。

 請願(2件)
都の結婚支援事業に対応した日野市の結婚支援事業を推進するための請願
個人的な選択肢のひとつである「結婚」を目的とした事業を、自治体が推奨するものではないとし不採択(結果:不採択)

●「シルバーパスの改善を求める意見書」提出を求める請願
高齢者の社会参加を助長し、高齢者の福祉の向上を図るものとし採択(結果:不採択)

その他の議案より
●民生文教委員会審議の補正予算で、処理困難物等収集運搬業務委託料が計上された件に関連して、2020年より始まるプラスチック類ごみ分別収集方法については、ごみ減量・発生抑制につながるよう「プラスチック類ごみ収集回数は月2回」「指定収集袋は資源物用として透明な袋を」等を意見しました。

9月議会を終えて
議会開催直前に、日野市における障害者雇用率の不適切な算定について発表があり、市長からもコメントがでました。「障害者雇用水増し問題」について、私たちは国に対し抗議を声明していますが、日野市でも同様のことが起きていたことは大変残念なことです。
現在、市では「日野市障害者差別解消推進条例」(仮)制定に向けて検討を重ねています。目指すのは、誰もが自分らしく生き、働き、輝けるまちづくりです。
そのために、日野市もただ雇用率を達成すればよいという数合わせではなく、これを機に共に働く環境を模索し、整えていくことと思います。そしてそれをきちんとチェックをしていくのが議員の役割であると認識しております。
一歩一歩、市民、行政、議会が一体となり、着実に歩みをすすめていきたいと思います。

※9月議会で可決されたブロック塀等の撤去及び改良工事に係る補助制度はこちらです。