男女混同名簿、ついに全中学校で導入!
日野・生活者ネットワークは、これまで長きに渡り小中学校での男女混合名簿の実施を求めてきました。
男女別名簿で呼名されるたびに、知らず知らずの間に男が女より優位にあるという刷り込みがされてしまいます。たかが名簿、されど名簿です。刷り込みは無意識の差別を生みます。
日野ネットが1997年に発行した冊子でも、教育委員会へ請願を提出し、採択されるまでの粘り強い働きかけの記録があります。
その成果もあってか、その後日野市では小学校ほぼ全校で導入、しかしながら中学校では男女混合名簿を導入する学校はゼロのままでした。
日本教職員組合が2016年度に実施した全国調査では、回答があった小学校の86・7%、中学校の67・2%、高校の89・5%が男女混合名簿を導入しているとあります。
一方、昨年、東京・生活者ネットワークでは、都内49区・市自治体をジェンダー平等の視点から独自に調査、ランキングを発表しました(日野市は第3位)。それによると、全ての小中学校で男女混同名簿が導入されているという自治体は14自治体にとどまり、特に中学校において進んでいない実態が明らかになりました。
これには、都の教育委員会が「誤ったジェンダー・フリーの考え方に基づく混合名簿はあってはならない」という見解を示していたことも、推進を妨げてきた要因であったと考えます。
それが!今春参列した中学校の入学式で、嬉しい驚きがありました。今年度よりついに、しかも日野市の全中学校で男女混合名簿が導入されたのです。日野ネットの長年の要望に加え、男女平等に対する社会意識の変化、LGBTの生徒への配慮という時代の流れもあります。現場の教職員や保護者の方々にも、性別で分けない意味をぜひご理解いただきたいと願っています。
どんな小さなことでも、「当たり前」という思い込みやあきらめを見直し変えていくことが、真の男女平等につながり、生き方を変える一歩であると思います。