中間処理施設の果たす役割とは(加藤商事視察)

株式会社加藤商事西多摩支店リサイクルプラント(中間処理工場)を生活者ネットワークの仲間と視察しました(7月21日)。

支店長の本宮さんといっしょに

このあたりは瑞穂町と羽村市の境にある工業専用地域で、すぐ近くには羽村バイオガス発電所もあります。敷地内には4つの工場がありますが、うち1つは現在は更地で、これから新施設を建設予定とのことです。視察したのは、お菓子の袋や卵のパック等の容器包装プラスチック(容リプラ)の処理をしている第1工場です。

(株)加藤商事は、容器包装リサイクル法に基づく再商品化事業者に登録しており(ペットボトル・トレイ・容リプラ)、今年度は以下の自治体のごみの中間処理をしています。
〇武蔵野市(びん・缶・ペット・容リプラ)
〇青梅市(トレイ)
〇羽村市(粗大・トレイ)
〇福生市(容リプラ)
〇小金井市(トレイ)
〇瑞穂町(製品プラ・ペット・粗大)

中間処理とは、容リプラは選別して圧縮梱包(ベール)に、ペットボトルや製品プラスチックは砕いてフレーク状に、発泡スチロールは溶解して塊(インゴット)にするなどして、次の処理をする事業者へ引き渡す一連の工程です。ちなみに収集したごみの中に混入している異物は、それぞれの自治体にお返ししているとのことでした。

選別で異物を除きます

ベール1個は約200キロ、1日に35個ほど

白いのがインゴット、選挙看板にも!

フレーク状にしたプラスチック

今年4月よりプラスチック資源循環法が施行されました。それに伴い、これまで自治体により不燃ごみや可燃ごみに分別されていたプラスチック製品を分別回収することが、自治体の努力義務となります。
日野市は全国でも先駆けて2020年より容リプラと製品プラの一括回収に取り組んでおり、中間処理を行うプラスチック類資源化施設を市独自に運営しています。
一方、他の自治体ではこれからどうするのか、悩んでいるところも多いようです。自治体の動向や、国の制度がどうなるかによって、(株)加藤商事のような中間処理業者は新たなニーズへの対応を求められます。

リサイクルには多くの過程があり、どのように資源化されるのかという視点から振り返り、どのように分別するのがよいのかを常に見直す必要があると改めて感じました。
と同時に、リサイクは最後の手段、それ以前のリフューズ(素材として使わない、買わない)、リユース(繰り返し使う)ですね。
これからも皆さんとともに、ごみの発生抑制、資源化について、考え取り組んでいきます。

左より八王子ネットの前田よしこ市議、白井、稲城ネットの村上洋子市議

 

 

 

 

【関連サイト】

容器包装リサイクル協会
プラスチック資源循環特設サイト

 

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