学校を快適な空間に!(豊田小学校東校舎視察)
豊田小学校の新しい東校舎の内覧会に参加しました。(7月26日)
豊田小学校の通学区域は区画整理の進展に伴い子どもの数が増加したことから、一部の地域を南平小学校の通学区域に変更しています。そして平屋建ての東校舎を解体し、3階建てにした改築工事が今年の3月末に完成し、4月より利用がはじまっています。
同じ敷地内には学童クラブが2つありますが、この校舎内2階にも新たに学童クラブが併設されました。入口は学校とは別で、階段であがっていきます。
1階には吹き抜けスペース(ピロティ)すぐ脇に開放的な地域交流室があります。豊田小学校ではお祭りが開催されるので、その際の活用を想定しているとのことです。普段から児童も活用しているようですが、地域への開放の仕方については、これから検討されるようです。
特に素晴らしいと感じたのは、ガラス張りの給食室です。このような給食室は、平山小に続き2校目です。「いいにおい!」に加えつくる過程が見えることで、作り手との距離がさらに縮まり、感謝の気持ちと共に、残さず食べよう!という食欲にもつながってくるのではと感じました。
屋上には太陽光パネル10kWが設置されました。これで太陽光パネルが設置された学校は、東光寺小(10kW)、平山小(10kW)、一中(10kW)、二中(28.8kW)と5校となりました。
玄関にある掲示板で常に発電量が確認できるのは、太陽光発電を身近に感じるいい機会だと思います。停電時は切り替えて電気を使うことができます。なお、蓄電池は備えていないとのことですが、非常用発電機を備えているとのことでした。
新校舎にはエレベータ―が設置されていますが、こちらは給食の配膳用にも利用されているとのことです。ちなみに市内全体でエレベーターが設置されている学校は、約半数です。
多目的トイレは全校にありますが、ユニバーサルシート(大人用ベッド)が設置されたのは、豊田小がはじめてとなります。
また照明がLED化されたことで校内が全体的に明るい印象になったといいます。
このようなバリアフリー化やLED化は、今回のような大規模改修の際に行うことになっています。
一方で、それを待たずして近年トイレ改修や中学校へのエアコン設置がすすめられています。(こちらをご参照ください。)豊田小では現在、エアコン設置に向けて体育館を改修中です。
このようなハード面の整備はもちろん大切です。でも子どもがワクワクして通いたくなる学校は、それだけでは十分でありません。どの子にも居場所があり、全てのこどもを包み込むような学校―それを目指すためには、まずは子ども達の声を聞いていくことが大切だと感じています。
3月議会の予算審議の総括質疑では、公共施設の再編と学校施設の見直しについてはZEB(省エネと創エネでエネルギー消費量をゼロにすることを目的とした建物)化を横ぐしにリンクして進めていくべきと提案しました。言いっぱなしに終わらぬよう、取り組んでいきたいと思います。
★日野市のHPに新校舎の紹介がありますので、こちらもご参照ください。
【関連サイト】
新しい時代の学びを実現する学校施設の在り⽅について(文科省)