12月議会より なおこ目線のトピックス
●4月より「パートナーシップ制度」がはじまります
現在、法的な婚姻は異性間でのみ認められていますが、同性婚を認めないのは憲法違反であるという訴訟が各地で展開されています。判決も様々です。そのような状況下、二人の関係性を婚姻相当と公的に認める「パートナーシップ制度」を導入する自治体が増えています。東京都でも2022年11月より導入されています。
日野市では2020年に市民から導入を求める請願が出され、採択されたことを機に検討をすすめてきました。制度導入に伴い、「日野市男女平等基本条例」が「日野市すべての人の性別等が尊重され多様な生き方を認め合う条例」となります。長い名称なので通称として「ジェンダー平等条例」を提案しました。ありのまま、自分らしく生きることを互いに認め合うまちは、誰にとっても住みやすいまちとなるはずです。一緒に実現していきましょう!
●個人情報保護が法律に基づく統一のルールに一元化
個人情報を保護する条例は、これまで各自治体で独自に作られてきました。しかし自治体によって様々(いわゆる2000個問題)では、個人情報を利活用するにあたり障壁になるとし、全国で個人情報保護法に基づく統一のルールとすることに決められました。それに伴い、「日野市個人情報保護条例」が撤廃され「日野市個人情報保護法施行条例」となります。
これについては、個人情報保護の後退、地方自治の軽視であるとの批判があり、日野ネットも危惧しています。運用のあり方を今後注視していかねばなりません。そもそも、自身の個人情報の開示、修正や消去など自己コントロール権があること自体、市民にはあまり知られていないように感じています。ぜひ一度こちらをご覧になってみてください。
●子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の積極的勧奨を受けて
4月から積極的勧奨が再開されたHPVワクチンの接種者増加を受けて、増額補正がありました。日野ネットは、積極的勧奨の再開には反対の立場です。子宮頸がんを予防するには、定期的な検診が欠かせず、それはワクチンを接種しても同様です。副反応被害については解明も治療法も改善されておらず、被害者が置き去りにされている現状があります。
リスクと有効性を理解して個人が選択するのがワクチン接種の基本と考えますが、HPVワクチンに関しては、無償化という方向性を見直す必要もあるのではと意見を述べたうえで、市には丁寧な説明を求めました。なお市のHPはこちらです。これからも皆さんと共に考えていきたいと思います。
●多様な市民農園の実現を!
市内に10ある市直営の市民農園は、現在、日野企業公社が一括で管理しています。公社が解散するまでの一年間、期間を延長して契約するという議案がありました。その後は市民団体やNPO等の新たな担い手を広めていくこと、多様な市民農園の展開を以前より提案しています。検討状況を確認すると、難色を示した前回と比較し、より前向きな答弁を得ることができました。
市と市民団体が協働で展開している他地区の事例なども参考にしながら、さらに身近に農のある暮らしの実現、農地を残すことにもつながる施策展開をこれからも求めていきます。
※議案には全て賛成
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自分らしく生きられる社会に~日野市にパートナーシップ制度導入を~(6月議会請願) | 白井なおこ (seikatsusha.me)