地域・自治体からボトムアップ!~Local Initiative Meeting~
12月の日野市議会では、「パートナーシップ制度」を含む条例改正が可決されました。これは2015年渋谷区、世田谷区が始めたのを皮切りに、今では全国約240の自治体にまで広まっています。
またコロナ禍の中、自治体によって対応や支援策が異なると感じられた方も多いと思います。反面、同じ苦境を前に、自治体間で競争ではなく連携が深まった面もあったように見受けられます。
こんな風に、地域が変わることで国を変えていくことができる!と、来年4月の統一自治体選挙に向けて、首長と議員と市民が理解を深め、新たな潮流をうむために生まれた議論の場「Local Initiative Meeting」(地域主導会議といった意味)に参加しました。(12月9日)
ダイジェスト版の動画が公開されています。全編にわたり大切な議論ですので、ぜひ観てほしいです。1時間20分程ありますが、年末片付けをしながらでも、耳を傾けてみてください。
「投票行動が大切なのは言うまでもないが、投票に行こう!と呼びかけても変わらない。そうではなく、選挙だけが政治ではないということを浸透させていくこと。そのためには自治体の取組みに対して、住民がそれに関わるルートが無数にあることが大切」といった中島岳志さん(政治学者)の話は、12月議会の質問にも重なると感銘を受けました。
また、「いまあるものを活かしてつくっていくリノベーションのほうが、結局は快適であるという多くの声がある。同時に経費の大幅削減にもなり、それこそが行革だ」という保坂展人さん(世田谷区長)の話からは、第四幼稚園の件も住民参加での再構築ができないものかと思いを巡らせました。
生活者ネットワークは地域政党です。足元から、地域から変えていく、市民自治をモットーに、40年以上自治体議会に議員を送り続け、議員として役割を果たした後は、市民として活動を続けていく循環をつないでいます。生活者ネットが続けてきたことを応援していただいているようなうれしい気持ちになったと同時に、まだまだ十分ではないとも感じています。だからこそ、今後も「Local Initiative Meeting」からヒントを得ながら、小さな変革を積み重ねていきたいと思います。