紙の分別、どうしてる?資源化をすすめるために(下田商店視察)
プラスチックの分別も悩ましいときがありますが、紙についてはどうでしょう。
資源として雑紙類で出すか、あるいは可燃ごみかプラごみなのか、迷う時はありませんか。
少し前になりますが、日野市で資源化を長年担ってくださっている万願寺の下田商店に伺いました。
◎ごみの資源化、現場では
下田商店では、段ボール、雑誌、雑紙、新聞、古布、牛乳パック、缶類を収集・処理しています。収集後、リサイクルできるように異物除去・選別し、機械でプレスして、各リサイクル事業者に搬出します。
日野市は回収する品目が曜日ごとに分かれているため、他の分別品が混ざりにくい、回収車を効率的に利用できる、という点で事業者にもリサイクルしやすいしくみになっています。この仕組みは他市の事業者に褒められる点だと聞きました。
しかし、出された資源ごみの中には、リサイクルに回せないものが多くありました。とても丁寧に選別する姿に、出す側がもっと気を付けなければと思いました。
◎分別間違っていた!
除外されたごみを見ると、「これもダメだったんだ!」と少なからずショックがありました。ツルツル、ピカピカしたパッケージ箱や、防水加工がしてあるもの、すでにリサイクルされたもの(宅配便などの段ボールに入っている圧縮紙など)もダメです。またサランラップの芯は厚みがあるので資源化は難しいのですが、トイレットペーパーの芯は薄いためOKだそうです。事務所で禁忌品のカタログをみせてもらいました。ぜひこちらのサイトを一度ご覧になってみてください。
◎どうすれば資源化がすすむのか
資源は種類によって再生されるものが異なるため、有効利用には正しい分別が必要です。紙と表示してあってもリサイクルしにくいものもあります。市民は分別したつもりでも、現場では手間をかけてまた分別している、こういった状況は改善したいですよね。
表示のあり方にも課題を感じます。また日野市のごみアプリにも、もっと詳しい情報の掲載を求めていきたいと思います。
プラスチックも含め、生産者へ資源化しやすい包材への変更を求めると同時に、根本的にごみをださないしくみづくりにも取り組んでいきたいと思います。
皆さんのお声、お寄せください。