子どもを性の対象とすることにもっと厳しいNO!を(6月のフラワー遊説より)
月例のフラワー遊説では、女性への暴力をなくしていこう!ジェンダー平等を足元からつくりあげていこう!と訴えています。今月は町田で行いました。(6月12日)
最近、児童ポルノに関する調査報道番組がありました。ご覧になった方もいるかと思いますが、大変ショッキングな内容でした。
子どもに身近な大人—教師や塾講師などによる性加害や盗撮事件が後を絶ちません。
番組では、同じ指向をもつ仲間が集うSNSコミュニティの実態にも迫っていました。
「自分だけではなかった」と仲間を得た喜び、また仲間からの賞賛で感覚が麻痺していく様子に、コミュニティの負の面、恐ろしさを感じます。盗撮によって「征服感」を感じるという証言もあったように、性暴力の本質は支配欲です。閉じられた空間でそれが純化され増幅されていくのだと思いました。
さらに、性的画像や動画を売り買いするビジネスの実態も明らかになっています。本当に許せないことです。子どもに対する性的搾取を、もっと厳しく、未然に止めなければなりません。
一度ネット上で出回ってしまったものは、どこまで拡散したかたどり切れないため、被害にあうと尊厳を深く傷つけられるだけでなく、不安から逃れることができません。
「デジタル・タトュー(入れ墨)」と言われる所以です。
保育士や教員など子どもに接する仕事に就く人の性犯罪歴がないか確認する制度「日本版DBS」ができるのは大きな前進です。しかし対象施設や対象犯罪歴など、まだまだ検討課題は多くありますから、ここからがスタートです。
また番組でも、「子どもを性の対象として消費していいと容認する社会から加害者はつくられている」という指摘があったように、メディアや緩い規制などに対する社会の意識改革こそ必要です。
社会全体で「性暴力は許さない」そういう空気をつくっていくことは、加害者をつくらないことにもつながっていくと考えます。幼少期からの包括的性教育も早急にすすめていくべきです。
ともに取り組んでいきましょう!