わかりやすさの奥にあるものを読み解くために(おしゃべりカフェ報告)

毎議会後に開催しているおしゃべりカフェ。この猛暑ですから、今回は久々のオンライン開催とし、参加者8名で話し合いました。(7月25日)
議会報告のあと、参院選における日野市の投票行動の特徴について話題提供した流れででた話が、特に印象に残りました。
SNSから選挙情報を得る人が多くなったと報じられています。「わかりやすさ」が求められ、短い動画でまずはじめに興味を引き付ける。音楽で言えば、イントロがなくていきなりサビ。インパクトのある言葉がインプットされてしまうと、それ以上深く考えることをしなくなるのではないかという話でした。

それに続き別の参加者からは、こちらの絵本の紹介がありました。

排斥や差別と戦争は親和性が高いことは歴史が証明しています。現在の日本の状況の危うさを懸念するご意見でした。この絵本のように、子どもの率直な疑問「どうして?」に大人はなんと答えるのでしょうか。
ある参加者からは、最近孫と政治についての対話を楽しんでいる、という話もありました。子どもの放つひと言に、ハッとさせられるそうです。

問いをたてること自体を放棄してしまうと、それは結局、根拠のないデマでも信じこんでしまうことにつながると考えます。SNSを否定するわけではありませんが、リテラシーが求められます。
そして私たちはもっと、一方通行ではない議論を重ねていく必要があると感じます。それは短い選挙期間だけでなく、様々なテーマで普段から日常的に行うことが大切です。
選挙の終わりは次の選挙のはじまり、どこまでも続きます。
この振り返りを一過性のものにしないよう、私も皆さんとともに取り組んでいきます。