政策実現の検証報告
「選挙のとき掲げた公約の検証というのを議員はやっているのか」
そのようなお声を市民の方よりいただきました。選挙のときは「やります!やります!」というけれども、ということです。もっともなご指摘かと思います。
日野ネットでは、市議選の際に掲げた政策を軸に、議会質問や予算要望等を行っています。また毎年の日野ネットの総会の際に、政策点検表を会員に配布し説明しています。
4年間での実現を目指し取り組んでいますが、すべて実現はできていません。それは率直に認めます。それを含め、市民の皆さまにどのようにご評価いただくかであり、そのためには検証報告が必要だと考えました。
市議選2022年の際には「なおこの7つの政策」として7本の柱にまとめ、HPやレポートでお伝えしています。ここでは全戸配布される選挙公報に記載した「白井なおこの提案」5点についてご報告します。(選挙公報2022のリンクはこちらです)
■ヤングケアラー、老々介護、ケアする人を支える「ケアラー支援条例」を!
条例制定にはこぎづけていません。引き続きケアラー支援条例の制定に向けて取り組みます。
(補足説明)2018年、市議会ではじめて「ヤングケアラー」について質問した際には、「ケアラー」という言葉自体まだ浸透していませんでした。その後ヤングケアラーの実態調査が行われ、支援の考え方が示され、コーディネーターが配置されました。経験者が語り合うことができる場も開設されています。市としてはまずはヤングケアラー支援を重点的に取り組み、その後ケアラー支援全般に広げていくという考えを示しており、2025年3月に策定された第5期日野市地域福祉計画には「ケアラーを支援する仕組みづくりが必要である。」と明記されたのは前進です。
■学校に行けない、行かない子どもたちに第三の居場所をつくる
市への情報提供や働きかけを通じ、居場所の開設につながりました。
(補足説明)学校でも家でもない、第三の居場所「サードプレイス」のあり様は様々で、すべての子どもにとって、自分にとっての「サードプレイス」は必要だと思います。昨今は特に、学校に行けない、行かない子ども達の居場所という意味合いで、注目が高まっていると受け止めています。しかし必要とする人に届きにくい情報でもあることから、周知に工夫を求め、改善につながりました。また、市と市民団体をつなぎ、居場所の開設につながりました。
居場所を運営する市民団体の後方支援、また日野ネットも参加している日野地域協議会での居場所づくりなども含め、今後とも取り組んでいきます。
■ストップ地球温暖化!脱プラスチックをすすめよう
日野ネットが提案し実現した気候市民会議の中で議論され、「日野市気候市民会議からの提言」の中に具体策が盛り込まれています。その推進体制として、環境保全だけではなく環境政策を全般的に進めるため、環境保全課を「環境政策課」へと提案し実現しました。
(補足説明)環境政策課にはなったものの、人員配置や業務の見直しなどは行われておらず、推進体制が強化されたとは言い難い現状です。しかしながら、2025年10月に「カーボンニュートラルシティHINO特集号」を発行したことは高く評価します。日野ネットは、年2回ごみ情報誌「エコー」だけでなく、環境情報全般の情報発信の強化を求めていました。単発に終わることのないよう、今後はテーマごとに、また気候市民会議の提言の実施状況の報告等も踏まえながら、発行の継続を求めていきます。
■コロナの状況に応じて迅速に対応できる宿泊療養体制
具体的には取り組めませんでしたが、検証のためにもコロナ禍の状況や対応の報告書作成を市に求め、作成されました。
(補足説明)日野市の報告書「新型コロナウイルス感染症に係る日野市の取り組み」は、実際に取り組んだことは記録としてまとめられてはいます。しかし、課題の洗い出しについての記載がないことについては、議会でも指摘をしています。
宿泊療養の調整等には、保健所が大きな役割を果たします。日野市は南多摩保健所の管轄ですが、コロナ禍では圧倒的な人員不足や情報提供のあり方など、様々な課題が浮き彫りとなりました。保健所との連携強化の実効性を高められるよう、働きかけていきます。
■情報は市民の財産!いつでも市民に説明できる公文書管理を!
日野市も現状の公文書管理のあり方の課題は認識しており、次年度より関係部署で協議を開始することを確認、公文書管理条例の必要性を訴えました。
(補足説明)日野市は文書管理規則に基づき公文書管理を行っていますが、保存区分等の課題は市も認識しているところです。適切な文書管理は職員を守ることにもつながります。情報公開と公文書管理は車の両輪ですが、情報公開条例はあるのに、公文書は規則のままです。元副市長問題を機に、市は文書事務改革をかかげているのですから、市民への説明責任を果たせる情報公開のあり方全般を考えていくという視点を持ち、それを市全体で共有するためにも条例化は必要と考えます。情報は市民の財産であることを行政の認識として定着させ、その管理に関する条例制定に向けて取り組みます。
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日野ネットは、議員が交代しても政策は引継ぎ、長い年月をかけて取り組んでいます。ですので、4年単位での「公約の実現」の成果を問われると、評価の仕方によっては低いものになる可能性があると感じました。
そうなると公約の掲げ方が曖昧になったり、逆に実現の可能性の高いものを掲げるといった本末転倒になるのではないかと考えます。しかし、日野ネットは取り組み続ける姿勢を大切にしています。長い時間をかけてもあきらめることなく、大切な政策はこれまでと同様に共に実現に向け、政策に掲げ、取り組んでいきます。ぜひ、議会での発言など市民目線でのチェックをしていただきたいです。
次から次へと新たな課題が出てくる中、優先順位というものが出てくるのは致し方ないことです。しかし、そこから大切なことまで零れ落ちてしまわないよう、そして実はそれに取り組むことが、急がば回れではありませんが、結果的には目下の課題解決にもつながるという場合もあります。短期的、中長期的な複眼的な視点を踏まえた検証のあり方についても、私達も研究し、市民の皆さんとも話し合っていきたいです。この検証をもとに、更なる政策実現に向けて取り組んでいます。
【関連報告】
白井なおこレポートvol.30できました! | 白井なおこ
※4年間の成果について報告しています


