まちのあちらこちらに、もっともっと子ども食堂を!

1月6日、シンポジウム「こども食堂と子どもの貧困 どう関係しているのか」に参加しました。基調講演は社会活動家で法政大学教授の湯浅誠さん。昨年日野市でもフードバンクTAMA主催のシンポジウムでお話を伺いましたが、今回も多くを学ばせていただきました。

子ども食堂というと貧困対策の福祉事業と思われがちですが、湯浅さんはそうではないと言います。
1.「人と人がふれあう、やさしくてあったかいにぎわいを、地域につくる」
→地域交流の促進
2.「そのときに、お金やつながりがなく、にぎわいからはじかれる子どもを作ってはならない」→子どもの貧困対策

人々が多世代が集える居場所、つながりや共有体験を求めているからこそ、これだけこども食堂が広まった、とのご見解に共感しました。全国で現在3,000か所以上、しかし湯浅さんの目標は小学校の数である20,000か所以上!子どもが一人でも歩いて行ける距離、これは大切なポイントです。日野市だと17か所ですね。

子どもの7人に1人が貧困と聞くと、クラスに4-5人も?と感じるかもしれませんが、大半は見えにくく、様々な問題を抱えている子ども達なのです。
子ども食堂ができることは、誰もが行きやすいオープンさで、子ども達の居場所となり、それ以上大変なことにならないよう予防的な役割を担っています。子ども食堂の運営者はときに(本当に必要な子が来てくれているのだろうか)と悩むそうですが、この観点から実に重要な役割を果たしているのです。

府中市は2014年、市政施行60周年を機に「市民協働都市宣言」をし、市民提案型協働事業を実施しています。このシンポジウムはその一環で、こどもの居場所作り@府中が主催、府中市が協力、とてもよい協働の形だと思いました。

私は12月議会の一般質問にて、歩いて行ける地区センターの有効活用として、みんな食堂やコミュニティ塾を提案したばかりです。このシンポジウムを通し、実現に向けて思いを新たにしました。まずは、日野市内で開設されているこども食堂をお訪ねしたいです!