年間13万本!学校給食の牛乳フードロスから考えよう
皆さんは学校給食の牛乳に、何か思い出がありますか?
私は牛乳が大好きで、苦手な子からまわってくる分も合わせて、毎日2-3本飲んでいた記憶があります。冷えすぎていない「飲み頃」のビン牛乳のおいしさは格別です。
しかし牛乳が苦手な子にとっては、毎日の憂鬱のタネに違いありません。アレルギー等の診断書がある場合は免除されますが、そうではない「飲まない、飲めない」子どもは一定数います。
多摩市立小中学校の学校給食で2020年度に廃棄された牛乳は、約13万本(133,389本)で、10本に1本以上が一口も飲まれずに廃棄されます。
この学校給食の牛乳をテーマにした市民集会に参加しました。(4月9日ベルブ永山 主催:生活クラブ多摩市地域協議会)
衛生管理上、一度冷蔵からだしたものは「飲むか、廃棄か」の二択となります。常に「飲まない、飲めない」子どもの分を事前に調整できれば、廃棄を大幅に減らすことができるのではないか、フードロスや食育の観点からも話し合いました。
そもそもなぜ給食で牛乳をほぼ毎日飲むのでしょう。それは学校給食法の栄養基準によるもので、一日に必要なカルシウムの半分を給食で取ることになっているからだといいます。成長期のカルシウムは大事です。給食予算の関係から、牛乳に替わるものを探すのは難しいそうです。
会場からは、牛乳が苦手な子には、混ぜて飲む粉末(例:ミロなど)の利用を許可してもよいのではないかといった声もありました。ただでさえ、コロナ禍で黙食となっている学校給食です。少しでも楽しいものにできるとよいですね。
答えは簡単にはみつかりませんが、このような話し合いを重ねることで、解決の糸口が見つかるのではと感じました。私も日野市の状況を調査し、話し合いの場を持ちたいと思います。
ちなみに日野市の学校給食の牛乳は、新年度より多摩市と同じパスチャライズド処理された牛乳に替わったと聞いてうれしく感じています。栄養価を損なわない殺菌方法です。子どもたちが美味しく飲んでくれることを願っています。
★パネリストでもあった多摩ネット市議の岸田めぐみさんの記事(こちら)も合わせてご参照ください。