戦争と性暴力~4月のフラワー遊説より~

毎月11日に性暴力の被害者が声をあげるフワラーデモに呼応し、暴力根絶を訴えるフラワー遊説を仲間と行っています。今月は本日9日に立川で行いました。

先月「性暴力が多発しているに違いない」と案じた通り、ロシア軍による性暴力が報じられはじめています。「魂の殺人」といわれるレイプ。中には子どもや家族の目の前で被害にあうケースもあるといいます。被害者はもとより、その光景を目にした子どもや家族が今後どんなに苦しい思いを抱えて生きていかねばならないかと思うと、胸が張り裂けそうです。
女性人権団体は「レイプが戦争の武器として使われている」と指摘、報告が寄せられるのは氷山の一角で、実態は明らかではありません。

かつて、戦争という刹那的な瞬間を生き抜くためには、戦時下の性暴力はやむを得ないものといった発言が日本の政治家からありましたが、とんでもないことです。非日常の状況下において、日常からある問題が増幅されます。だからこそ、私たちは日常からあらゆる暴力をなくしていくことに取り組んでいます。

海外のニュース番組では「これはウクライナでの報道です」「これはロシアでの報道です」といったテロップが入ります。報じる側によってこんなにも言い分が違うのかと唖然としますが、これが報道の公平性だと理解します。一方、性暴力においては、これまで主たる加害者である男性の言い分や都合のよい解釈ばかりがまかり通ってきたと思います。被害者の声をきくことで、これまでの歪みが明らかになります。今行われている性犯罪規定の刑法改正の審議は、そのプロセスだと考えます。

暴力は暴力、犯罪は犯罪です。最大の暴力である戦争を一日も早く終わらせるために、そして今と未来のために、暴力根絶に向けて共に取り組んでいきましょう。