「絵本で感じる憲法」お話し会報告②~憲法は生きるための指針~
(報告①から続きます)
身近に憲法があっても、特に関心のなかった山崎さんですが、憲法の根底にあるのは13条の「個人の尊重」だと気が付いてからは、自身が取り組んできた読み語りと重なるではないか!と絵本の中に憲法を感じるようになったといいます。
学校で習う憲法は三大原則さえ覚えればという感じになりがちですが、憲法は「一人ひとりはかけがいのない存在」であることを保障したものであり、「生きるための指針」であると山崎さんは考えます。絵本の読み語りならいいけれど「憲法」はやめてほしい、そう言われることもあるそうですが、憲法は政治ではなく、生きていく術で生活に根差したものであるということを、多くの人にわかってもらいたいと話されました。
お話し会の後はランチをいただきながら、自己紹介や感想を述べあいました。
「憲法を軸に世の中をみてみると、すべてつながっていると気が付いた。」
「私達一人ひとりは大切な存在。それを確固たるものにしてくれているのが憲法。私たちは憲法に守られている。」
「自分の愛情は人のためばかり。I LOVE ME!の絵本のように自分へももっとやさしくしようと思った。」
「憲法という言葉を使わずに、憲法ってすごいということを生活の中で伝えていきたい。」
といった感想をお寄せいただきました。
まず何のために憲法があるのか、憲法とは何かを共有した上でなければ、改憲の議論が国民の間で深まっていかないように思います。このようなことは、ようやく考えられ始めたばかりではないでしょうか。このお話し会が、そのような契機のひとつになればと願っていたところ、参加した方から「今日はじめて、夫に憲法について話してみた。」というメールを受け取り、とてもうれしく感じました。
これからも「憲法を日々の営みの中で感じていく」アプローチを、皆さんと一緒に探し、取り組み続けていきたいと思います。
※こちらも合わせてお読みいただければ幸いです。