多摩地域からエネルギー循環システムを!(おしゃべりカフェ報告)
1月27日に開催したおしゃべりカフェでは、私から12月議会の報告をさせていただき、引き続きテーマに関連したゲストとして多摩電力合同会社の大木さん、秋元さんより多摩市と連携した市民発電の取り組みについて、お話を伺いました。(参加者計16名ーゲスト、白井含む)
3.11の福島の原発事故の後、原子力発電、また遠くで作った電気を都心に運び消費するという構図に疑問を抱き、事故から2ケ月後には「エネルギーシフトをすすめる多摩の会」を、翌年には「多摩循環型エネルギー協会」を設立し、同年環境省「地域主導型再生可能エネルギー事業化検討業務」に採択され、追って「多摩電力合同会社」を設立されたという非常にスピィーディな展開には脱帽です。
屋根を借りて太陽光発電を行ういわゆる「屋根貸し事業」を市と連携して行い、市内外計13ケ所に発電所を展開、年間発電量は70万kW(一般家庭200数十件相当)に及びます。市民ファンド「たまでん債」で資金を募り、地域の金融機関(多摩信用金庫)が無担保・無保証で融資してくれるという「地域主導型」再エネ事業スキームで、エネルギーの地産地消を実現しているところなど、とても参考になりました。
現在は、電気を買いたいという人に売電も行っており、さらに、集合住宅における包括的な環境負荷の少ないエネルギー循環システムのあり方(断熱材、雨水活用、カーシェアリング等)を模索されているとのことです。
「日野市にも太陽光発電に適した施設がありますよ。」とのご意見に、日野市でも市民が出資するような新たな形も視野にいれ、団地の屋根などに太陽光パネルを設置できるといいねと参加者で大いに盛り上がりました。参加者同士の新しい出会いの場となったことを嬉しく思います。
多摩市では、環境系の市民団体やNPOが横の連携で、エネルギーをテーマにおしゃべりをするエネ・カフェがナイトウォーク(災害時を想定して都心から地元まで約30㎞を一晩かけて歩く)などを開催、楽しみながらエネルギーを通して交流が生まれ、また活力というエネルギーを得る、それこそが私が求める「コミュニティパワー」なのだと感じました。
ゲストのお二人、そしてご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。