開かれた議会へ~町田市議会に学ぶ~

今年の3月、日野市議会に議会改革等特別委員会が立ち上げり、私は委員として活動しています。
取り組みたいテーマは多岐に渡りますが、任期は2年間。委員会では、災害時の対応、ICT化、開かれた議会を三本柱に取り組んでいます。その一環として、委員会で10月14日に町田市議会を視察しました。

◆市民目線で議会改革

町田市議会は早稲田大学マニフェスト研究所の「議会改革度調査」2019総合ランキングで全国第3位(全国1433議会中)。都内では10年連続第1位とのこと。「市民にとって何が必要か」を考え取り組んできた結果に過ぎないと、熊沢あやり議長は冒頭述べられました。これは本当に大切で根幹的な視点です。議会基本条例はありませんが、特に必要に感じないといいます。この調査については、町田市議会だより今年7月30日号のこちらの記事をご参照ください。

◆政務活動費はHPですべて公開

前半は、政務活動費の公開の経緯や方法について伺いました。政務活動費ハンドブックに基づき、基準についても定期的に見直しを行っているとのことです。領収書をHPですべて公開しています。日野市議会ではまだ政務活動費の一般公開ができておらず、26市の中で最後になってしまいましたが、段階を追って公開していく方向です。

議会事務局の方々のサポートは心強いです

◆タブレット端末導入により、経費削減

後半は、タブレット端末導入についてです。2016年から導入されています。目的はペーパレス化、職員の負担と経費削減、情報の速達性と共有化です。すでに行政が先行してレンタル、管理を行っていたため、同じ管理システムを導入されたとのことでした。

お話を伺っていると、ツール以前に普段から行政との情報共有のあり方そのものが綿密だと感じました。この点も是非取り入れていきたいと思います。
節約できる紙や人件費等を考えれば、タブレット端末導入により黒字になるとのこと。慣れるまでは大変な面もあるかとは思いますが、より効率的な議会運営が図れるのは明らかです。

今後委員会で詰めていかなくてはならないことは沢山ありますが、それが結果的に市民の皆さまに対し、情報公開の進んだ開かれた議会となるよう、努めてまいります。
議会に対する皆さまのお声、どうぞお寄せください。

★早稲田大学マニフェスト研究所の「議会改革度調査」のリンクはこちらです。

日野市議会改革等特別委員会の委員と熊沢町田市議会議長(左から4番目)議場にて