三市の市民がともに学ぶ機会を(浅川環境組合議会 定例会より)
浅川清流環境組合議会の令和3年第1回定例会が開催されました。(2月4日)
主な議案は令和3年度の一般会計予算です。総額は歳入歳出それぞれ約11.7億円で、昨年比約5千万円の減となりました。
うち負担金総額は約8.7億円、日野市を除く国分寺市、小金井市の周辺環境整備負担金がそれぞれ1.5億円の計3億円、それを除く各市事務負担金は、ごみの量に応じます。
割合は、日野市が48%、国分寺市が27%、小金井市が25%です。
私が注目したのは「環境保全協定検討委員会委員謝礼」(48,000円)が計上されていたこと、質問すると2回開催分とのことでした。
第1回目の環境保全協定検討委員会からでた意見より、1月には住民説明会を開催、そこでのご意見や、組合事務局に寄せられたご意見等を踏まえ、第2回目は現在のところ3月13日に予定しています。(緊急事態宣言により2月から延期)
当初は、今年度中に2回開催して協定を締結する予定でしたが、来年度の継続審議も視野に入れているとのこと、十分に議論することの判断に賛成です。
私が第1回目の検討委員会の傍聴を通して感じたのは、公害防止基準値、有害物質の環境や人体への影響などを理解するのは、容易ではないということです。
もちろん値は全て「0」に越したことはありませんが、ものを燃やす限り有害物質は発生し、いくら高性能な施設でも、それを完全に除去することは困難なのが現実です。では異常値がでたらすぐに炉の運転を停止をすればよいのかといえば、温度が下がるとダイオキシン等が発生するなどの問題も生じるといいます。
総合的に考えるには、その判断材料として、一から共に学ぶ学習会を、説明会とは別に開催することを提案しました。オンラインなら、三市の市民も参加しやすく、また録画配信があれば何度でも聞くことができます。
検討委員会の場では、なかなか掘り下げて聴くことができないことも、専門家から、わかりやすく、基本のキから学ぶことで、ごみに対する理解が深まるのではないでしょうか。
ひいてはそれがごみ減量や分別の啓発に、そして行動に、習慣につながると考えます。予算に計上されている「(仮称)専門家委員会委員謝礼」(72,000円)は何か起きた時の見解をあおぐだけではなく、このような活動にも活かしていただきたいです。
組合からは、再度異常値を示した水銀排出のこともあり、提案に対しては前向きに検討していきたい旨答弁がありました。
持続可能な社会は、小さな一歩と積み重ねから。組合が継続的な「ごみの学校」を開校し、三市の市民がともに学ぶことに期待を寄せています。
(議案には全て賛成)
★議事録はこちらに後日アップされます。