マスクを外したい・外せない子どもたちに寄り添った対応を(6月議会請願より)
「子どもの健全な育成のためのマスク着用の緩和に関する請願」がだされました。
精神的・身体的な理由でマスクを望まない場合、マスクを外すことを認め、それによる差別・圧力がかからぬようプリント等で周知をする、マスク着用による影響やリスクについて教員・保護者・子どもたちに知らせることが請願事項です。
審議された委員会では、教育委員会としては、マスクの非着用については個別に対応ができている、またマスクを着用していてもコミュニケーションはとれているという見解を示しました。しかし、なかなか受け入れてもらえないという保護者から寄せられる声もあります。またコミュニケーションが取れているというのは、教員側からの感想に過ぎません。
子ども達の声をちゃんときいてほしいですし、長期のマスク着用による影響についても、認識すべきと考えます。
私は5月末の体育祭の様子に危機感を感じ、このままではいけないと感じました。その日は気温も高く、文部科学省より「体育の授業においては、マスクは必要ありません。」と通知もでていたにも関わらず、ほぼ全員がマスクをしたまま競技をしていました。
教員が外してもよいといっても、子ども達はなかなか外さないといいます。恐らく「恥ずかしい」「怖い」「慣れている」ということではないかというのが教育委員会としての認識ですが、一番は「みんながつけているから」ではないかと私は考えます。それは大人も同じです。だからこそ、子どもの気持ちに寄り添った声掛けが必要だと思います。
まずは、熱中症のリスクが高い状況下では「外す」ことを基本に、子ども達が状況に応じた判断力を身につけ、実践できるようにしていくことが大切です。
このようなことを、議会最終日に採択の意見として申し述べました。議会として請願は採択されませんでしたが、マスクについて向き合って考える機会となったと感じています。
これからも学校ごとの丁寧な声掛けを求めていきます。