2022年を振り返って
2月の市議会議員選挙で、2期目に送り出していただきました。「ネットの活動が見えにくい」という声を受け、2期目は会派に属さず活動しています。しかしその選挙が遠い昔のことに思えるくらい、今年は世界で、国内で、市内で大きな出来事がありました。
選挙の直後、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が起きました。なんの罪もない、子どもも含むかけがえのない命が、一人のタガが外れた為政者によって奪われていく理不尽さに、激しい怒りと、無力感を感じます。
戦争は、始めたらあとは泥沼、世界に負の連鎖が生じています。防衛、抑止という名の下、国内でも軍拡へ舵が切られようとしています。中身の議論をこそ、足元からはじめていかねばなりません。日野市でも、平和を考えるワークショップが展開されています。日野ネットでも対話の場を企画しています。皆さんと一緒に考えていきたいです。
7月には、安倍元総理が、参議院議員選挙の応援演説の最中、一人の若者の銃弾に倒れるという、これもまた非常に衝撃的なことが起きました。それをきっかけに、統一教会と政界の癒着関係が一気に明るみにでました。宗教二世の問題は、子どもの権利とも相反します。またジェンダー平等推進の足かせとなっていた偏った価値観も払しょくしていかねばなりません。なぜ国葬なのか国民が納得しないままに行われた儀式は、その少し前に行われた英国のエリザベス女王の国葬とは対照的に映りました。皆さんはどう受け止めたでしょうか。
日野市では、一連の元副市長問題に加え、北川原公園内ごみ搬入路をめぐる住民訴訟で、日野市が敗訴しました。それに伴い権利の放棄を審議する臨時議会も開かれました。非常に重い議題でした。
日野市とともに、市議会もまたそのあり方を見直していかねばなりません。時間はかかるかもしれませんが、市民の皆さまからの信頼を取り戻していくべく、取り組んでまいります。
一方で、日野・生活者ネットワークが長年求めてきた、子ども条例にある「子ども条例委員会」や相談・救済の第三者機関「子どもオンブズパーソン制度」が実現に向け、大きく前進しました。ヤングケアラーの実態調査も行われました。また求めていた気候非常事態宣言も発出され、さらに気候市民会議は来年度実施に向け、準備がすすめられています。
少しづつですが、ネットが提案してきたことが進んでいると、うれしく感じます。しかし大切なのは、それがどう市民の皆さんに活かされていくかです。引き続き取り組んでまいります。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。