子どもも保護者も安心して通える施設を(3月議会請願より)

●保育園での虐待をなくしていくためにも

市内保育園で起きた保育士(当時)による虐待行為、その衝撃と影響は大きなものです。園は事実を認めず、改善する様子もないため、市はさらに踏み込んだ対応をすすめています。議会最終日に、市より報告がありました。詳細はこちらをご参照ください。

いかなる理由があろうとも、虐待等の不適切保育は子どもが育つ環境に、決してあってはならないことです。しかしながら、保育士不足、過酷な労働も環境要因と指摘されています。
昨年末、この春よりお子さんを保育園に預ける保護者の方よりメールをいただきました。暴力が起きる構造的な問題について、また子どもを守るために自分に何ができるか真剣に考えていらっしゃり、不安な気持ちが伝わってきました。
その声もあり、今議会で「保育士の配置基準の引上げと処遇改善を求める意見書」にとり組んでいたところ、市民団体から「保育士配置の最低基準の引上げと保育予算の大幅な増額を求める意見書の採択を求める請願」が出されましたので、市民の請願を尊重し、意見書案は取り下げました。
請願は賛成多数で採択されましたが、意見書は全議員が賛成しないと提出できないため、最大会派の反対により叶いませんでした。とても残念です。

市はこれから「保育の質ガイドライン(案)」を策定し、体制の強化を図るとのことですので、二度とこのようなことが起きないよう取り組んでいきます。

 

●行き場のない子がいないように

12月議会より継続審議となっていた「市立第四幼稚園の閉園計画(素案)の見直し」を求める請願(署名数12000筆以上)は、採択を主張しましたが、不採択となり残念です。
とはいえ、教育委員会も新たに立ち上がった「幼児教育・保育の在り方検討委員会」での議論をふまえ計画を修正すると答弁していますので、市民の願いに応える展開に希望をつぎます。

公共施設の管理という観点から言えば、計画の改定案では「縮充」をキーワードにかかげています。しかし今回は「縮」だけが十分な説明もないままに独り歩きをしてしまったと受け止めています。「縮」をするのであれば、市民の納得のいく「充」をどのように図っていくのか、しっかりチェックしていきます。

手前が第四幼稚園、隣の第四小学校と素晴らしい幼小連携があるといいます。

【関連サイト】

日野市公共施設等総合管理計画(改定案)

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行き場のない子がいないように(12月議会請願より)  | 白井なおこ (seikatsusha.me)