気軽に社会課題について話せる場を(民主主義ユースフェスティバル2024)

政治的なことには関わりたくない、あるいは話をするのは苦手ですか?それはもしかしたら、日常的に話せる「場」がないからかもしれません。
「気軽に社会課題について話す場を作りたい!」という主催者の思いより昨年から始まった「民主主義ユースフェスティバル2024」に生活者ネットワークとして参加しました(3月24-25日@駒沢オリンピック公園)。
各政党がブースを出し来場者と対話するだけでなく、様々なテーマのパネルディスカッションやワークショップ、音楽ライブやキッチンカーの出店もあり、楽しみながら政治の話もできます。

各政党がブースを出し来場者と対話するだけでなく、様々なテーマのパネルディスカッションやワークショップ、音楽ライブやキッチンカーの出店もあり、楽しみながら政治の話もできます。
私は24日に参加し、ワッフルをかじりながら、世田谷ネットの関口江利子区議も登壇した「民主主義教育」をテーマとしたパネルディスカッション、また北欧の各国大使館の参事官たちによる「北欧民主主義」をテーマとしたパネルディスカッションに聞き入っていました。

痛烈に感じたのは、「教育」がカギであるということ。北欧では、学校教育の目的は「民主主義の担い手を増やす」ことであり、個人だけでなく、社会にとってのウェルビーイング(よい状態)を高める教育を実践しているといいます。
それは支配し、支配される北欧の歴史の中で、作り上げられてきた「共存するための仕組み」という話もありました。家庭においても子どもの自己決定や意見表明、対話を大切にし、学校では議論の練習を重ねていくことが、合意形成をつくりあげる力につながります。政治家も頻繁に学校を訪れ、子ども達と話をするようです。

よくジェンダー平等の実現、福祉の充実、投票率の高さなど、北欧諸国は民主主義のお手本のように言われますが、それはこの教育の結果なのだと腑に落ちました。
市民の役割、市民としての責任、といった言葉もありました。日本では「民主主義」という言葉が自分たちのものになり得ていないのが現状に感じます。教育でも政治はいまだタブー扱いです。だからこそ、ただそれを嘆いていないで、こういった「場」を作っていくこと、重ねていくことが大切だと考えます。

生活者ネットは、生活の中に政治がある、それを使いこなしていこうと活動を続けています。ブースを訪れてきてくれた人の多くは、「地域政党って何ですか」と興味深そうに話を聞いてくれました。ちょうど生活者ネットでもユースチームを立ち上げるところですので、これを機に身近に感じてもらえたら嬉しいです。

毎議会後に開催している「なおことおしゃべりカフェ」では、参加者が身近に気になることをざっくばらんに話しています。すべてそれは政治に通じています。
気軽に参加してもらえる工夫を重ねていきたいと思いますので、ぜひご参加くださいね。