政治を変えれば 生活は良くなる(泉房穂さんの講演より)
東京・生活者ネットワーク今年の「新春の集い」では、子ども支援5つの無料化など先駆的な政策に取り組まれてきた元明石市長の泉房穂さんをお迎えし、ご講演いただきました。(1月30日)
「国がひどすぎる!ここは可能性の宝庫だ。だから来た!」とはじめから(最後まで)テンションの高い泉節?に引き込まれながら、実現された数々の政策の根底にある哲学を学ばせていただきました。
就任された当時、すでに計画が進んでいた駅前の再開発を見直し、娯楽施設に代わり、市民の要望が高い図書館や子育て施設を開設。商店街からは不満の声があったものの、結果的には来客数が伸び、喜ばれたそうです。
また、子育て世代ばかり手厚いと高齢者から不満もあったといいます。しかし徹底的に子育て世代の負担減に取り組むことでお金が回るようになり、市の歳入が増えたことで高齢者施策も充実することができ、これまた感謝されたといいます。優先順位と好循環、その先見の明と揺るがない理念、実行力に感銘を受けました。
以前は市民が明石市民であることに誇りを持っているとはいえないような状況であり、職員からも反発はあったようです。しかし市民をド真ん中にすることで市民の意識が変わっていき、職員発でどんどん新たな政策も生まれていくようになったといいます。「財源、権限、責任はセットや!」ということで、小学校区での市民自治を、共助を公助する形が目指すべき姿という話もなるほどと思いました。
国を待つことなく、明石から始める、そして明石から全国に広げる。やさしい社会とは、お互いに助け合い支えあう、当たり前の社会。これを広めていくためには、政治を変えなくてはいけません。
泉さんは市民からの評価は高くとも、議会や職員とは常に軋轢があったといいます。在職中の暴言などのパワハラが問題視され、引退されました。傷ついた人がいらっしゃるのですから、それはいけないことです。物事を進めていく難しさ、伝える言葉の大切さを感じます。
学ぶべきところは大いに学び、いただいた元気を力に変え、日野市政に活かせるよう取り組んでいきます。
★講演の動画は東京・生活者ネットワークのHPで公開しています。こちらからご視聴ください。