PFASに関する国への要望書を提出!

東京・生活者ネットワークのPFAS地域ネット連絡会の有志メンバーで、「地下水の有機フッ素化合物汚染の原因究明と汚染除去を求める要望」を関係省庁に提出しました。(2月8日)

東京・多摩地域のPFAS問題を解決する議員連盟の大河原雅子衆議院議員と末松よしのり衆議院議員に同席いただき、環境省、厚生労働省、農林水産省、防衛省の担当者にヒアリングしました。東京・生活者ネットワークからの要望内容はこちらです。
東京ネットPFAS汚染国への要望書のサムネイル

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ご存じの通り、PFASは人工的に作られた有機フッ素化合物の総称であり、フッ素加工のフライパンや泡消火剤、半導体など、私たちの身近で多用されています。分解されにくく、自然界に放たれると残ってしまうことから「フォーエバー・ケミカル=永遠の化学物質」とも呼ばれています。あらゆるルートを通じて体の中に取り込まれるとたまってしまうので、健康被害が懸念されています。もちろん生態系への影響も心配です。

環境省からはPFASに関する今後の検討の方向性として、こちらの資料に基づき説明がありました。農林水産省では、2023年から5年かけて、毎年2000万円の予算規模で農地土壌、水等からの農産物へのPFAS移行特性の解明を行うとのことです。
市は都の、都は国の状況を見極める方向ですが、だからこそ国はもっと事態を深刻に受け止め、スピード感を持って対応するべきではないでしょうか。「第2の水俣病」になりかねないと、警鐘を鳴らす人もいます。

意見交換では、予防原則の立場に立っているのか、また泡消火剤の代替は何か、既存物の処理はどうなっているのかなど質疑が相次ぎましたが、回答はあいまいに感じました。私がPFOS、PFOAについて市議会で質問したのは2020年ですが、社会的認知度はあがっても、結局国として対策が進んでいないのが現状です。

一方で、私たちは生活の便利さを求めるあまり、用いられる化学物質に無頓着であった面も否めません。結局、めぐりめぐって自分たちを脅かす存在となります。
そのような私たちの生活のあり方についても見直しつつ、要望が実現するよう取り組んでいきます。