多くの人がつながる仕組みを~ひの市民活動支援センターがリニューアル!~

ひの市民活動支援センターは今年6月、甲州街道駅近くより、豊田駅北口すぐへと移転しました。旧勤労青年会館です。ご存じないという方、これを機にぜひ一度ふらっと立ち寄ってみてください。
移転を記念した祝賀イベントがあり、参加しました。(7月6日)

NPO法制定に寄与された松原明さん(NPO法人協力アカデミー代表)による記念講演は、大変示唆に富む内容でした。テーマは中間支援組織のこれまでとこれから。時代の流れによって、その役割は変化するのだから、市民活動支援センターもそこをちゃんとつかまないといけないよ、というお話でした。以下、私なりにまとめました。

NPO支援するなら、まずその対象であるNPOの存在意義をきちんと理解すること。NPOは時代の流れとともに、無報酬のボランティア中心から、非営利のスタッフ中心へと変化している。かつては行政との、そして今は企業との違いが見えにくく、役割が不透明になっている。
力を合わせる方法は色々あるけれど、企業のような「交換」ではなく、NPOは「協力」。人々の参加と協力が欠かせない。だから、取り巻く関係者(協力者)をどうマネジメントするかが重要。「多者連携の仕組みづくり」こそが、これからのNPOの進むべき道である。
今は企業の経営コンサルタントがNPO支援に乗り出す時代だが、組織マネジメントのようなことをやっている。それは違う。市民活動支援センターに求められるNPO支援とは、NPOに「多者連携の仕組みづくり」を教え、一緒につくっていくことだ。

市民団体やNPO、市民活動支援センターの役割と関係性については、これまで議会でも質問を重ねてきましたが、その点と点がつながったように感じました。施設だけでなく活動もリニューアルしてほしい、と松原さん。今後の市民活動支援センターの発展に期待します。

中間支援組織だけでなく、あらゆる組織や制度、考え方などが今見直しのときだと感じています。いままでこうだったから、はもう通用しません。変わっていかねば先細りの一途です。自助や共助をどう公助するか。行政もまた認識をアップデートしていく必要があります。

生活者ネットワークは、まさに多者連携で市民自治を広げるために活動してきました。しかし組織としての継続に、課題があることも事実です。新しい風を取り入れながら、皆で知恵を出しあっています。

社会課題を解決するソーシャルセクターはどうあるべきか、どのように市民自治を広げていけるかという大きな視点で、ワクワクしながら皆さんと取り組んでいきたいと思います。