12月議会より なおこ目線のトピックス ①
●インクルーシブ社会を目指そう!
日野市障害者差別解消推進条例の見直し改正があり、日野市の条例ではじめて「インクルーシブ社会」という言葉が入りました。改正案ではこのように定義されています。
すべての人が自分らしく生きることができ、個々の違いや多様性を認め合いながら、平等に参加できる社会のこと。障害のあるなし、年齢、性別、人種、民族、国籍、宗教、経済状況等による差別や偏見がなく、誰もが尊重され、望む場所で安心して楽しみながら生活できる社会
このような社会を目指し差別や偏見を解消していくためには、障がい及び障がい者に対する理解を深めることです。子ども達は学校で福祉教育「ハートフル・プロジェクト」に取り組んでいます。大人も理解を深める機会を、また共に学ぶインクルーシブ教育の推進を求めました。
また、差別を解消していくための「合理的配慮」について、思いやり的な「配慮」より、人権に基づいた「調整」が相応しいのではと以前より感じています。実効こそ大切ですが、前提となる考え方を表す言葉も大事です。これについては今後の検討課題となっていますので、私も皆さんと考えていきたいです。(賛成)
●気候変動対策を着実に進めていくために
気候市民会議の提言を受け、日野市では気候変動対策施策ロードマップをつくりました。
ここに書かれたことの実現に向け、財源を確保するための基金(貯金)ができました。ロードマップを絵にかいた餅にしない、という意気込みを感じます。この基金を活用し、エネルギーの地産地消など仕組みづくりがすすむよう、しっかりと施策をチェックしていきますね。(賛成)
●国民健康保険は制度の抜本的見直しを!
国民健康保険の加入者は自営業やフリーランス、年金生活者など、比較的所得が少ない方が多くを占めます。企業が負担する健康保険組合等への加入がすすめられる中、国保加入者は今後さらに減少の一途が見込まれ、負担感が増すことが懸念されます。
現在でも一般財源から多額の繰り入れを行い、保険税値上げの抑制をはかっていますが、繰り入れをなくしていくこと(赤字解消)が求められています。
今回、赤字解消に向けた計画に基づいた値上げが提案されました。下記の表をご参照ください。
約2億円投じれば値上げをしなくてすむわけですが、その分他の事業にしわ寄せがいきます。現状ではやむを得ないと、国に制度の抜本的な見直しを強く求めることを要望し、賛成しました。
あわせて、国保の運営協議会の構成員「公益を代表するもの」4名枠全員が議員というのは他市との比較検証、多様性の担保の観点からも疑問が生じ、見直しの検討を求めました。
●学校給食の無償化(補正予算より)
学校給食の食材費はこれまで保護者が負担していましたが、3学期より全額公費負担となります。東京都の8分の7の補助で、日野市も実施に踏み切りました。
年間約8億円ですから、日野市は約1億円を負担します。今回は国の交付金を活用できましたが、毎年それをあてられるとは限りません。一刻も早く、国が政策として実施すべきです。
9月議会で「学校給食食材費の全額公費負担に関する決議」を全会一致で可決していますからもちろん賛成ですが、新たな公費負担が給食の質の低下につながぬよう、日野市の素晴らしい学校給食を守っていくべく、決議したとおり取り組んでいきます。