男子へのHPVワクチン予防接種は必要か(12月フラワー遊説より)

今年最後となるフラワー遊説は、武蔵小金井駅前で行いました。(12月14日)

小金井市では、今年の4月より小学校6年生から高校1年生相当の男子を対象としたHPVワクチン予防接種の全額助成が開始されています。
あれ、HPVワクチンは女子が対象だよね?と思われる方も多いと思いますが、最近男子にも対象を拡大し、東京都の後押しを受け、23区では多くの自治体が助成を開始しています。小金井市は26市では先駆けての開始となりました。

HPV(ヒトパピローマウイルス)は性交渉で感染し、子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。
男性の接種は自身の病気の予防だけでなく、女性への感染防止になると言われていますが、そのような間接的効果を立証するエビデンスは存在しないといいます。また、肛門がんは極めてまれながんです。

小金井ネットの安田けいこ市議は「HPVワクチンの男子接種は、副反応のリスクを考えると、費用対効果、リスクとベネフィットのバランスがともに著しく悪い」とし、強く反対を訴えています。同感です。

小金井ネットの安田けいこ市議 来年3月の市議選に2期目の挑戦予定

女子に対しては積極的勧奨が再開されましたが、いまなお重篤な副反応に苦しむ被害者がいて、状況は何も変わっていないことを忘れてはなりません。ワクチンの効果があった方ももちろんいると思いますが、ワクチンを接種してさえいれば子宮頸がんにならないということでもありません。必要なのは定期的な検診です。

子どものことだから親が決める、というのではなく、正しい知識をもとに子どもとよく話し合うことが大切です。その観点からもSRHR(性と生殖に関する健康と権利)を含む包括的性教育を進めていく必要があります。

今年も一年、フラワー遊説では様々なテーマについて訴えてきましたが、すべてつながっています。
来年もジェンダー平等社会の実現を目指し、声をあげていきます。