ナフサ不足を機に、さらなる脱プラスチックを!(9月議会一般質問②)

今年は連日のように、中東情勢の悪化による「ナフサ不足」が報じられました。ナフサとは、原油を生成して得られる製品です。プラスチックやゴム、洗剤の主成分である界面活性剤、オムツ、塗料、接着剤などあらゆる生活用品の原料に使われていることを思い知る機会となりました。
脱石油は、環境配慮のみならず、リスク管理でもあります。プラスチックに頼らない暮らしを次世代に受け渡していく、その一歩につながるよう、質問、提案しました。

●マイボトル・マイ容器の利用が広がる環境づくりを
日野市は2020年プラスチック・スマート宣言をしています。以下、取り組み内容です。

~5R運動(refuse・reduce・reuse・recycle・return)の推進~
① 使い捨てプラスチックの削減及び再資源化
・日常生活でペットボトルなどの使い捨てプラスチックの使用を控えます。
・日常生活でマイボトル、マイバッグ、マイストローの利用を促進します。
・市の会議やイベントにおけるプラスチック製品の配布を原則として禁止し、代替品を活用します。
②機運の醸成、意識の変革、行動変容のための啓発活動
・市民、事業所等への協力を呼びかけます。
・使い捨てプラスチックを使用しない事業所等を支援します。

宣言後の具体的な取り組みとしては、市内15ケ所のウォータースタンドの設置や、コロナ交付金を活用したテイクアウト用環境配慮型容器の配布や傘の水滴除去機の設置等がありますが、頭打ち感が否めません。ウォータースタンドはありがたいですが、これ以上の増設には費用が発生するようです。
そこで「Refill Japan」(リフィル・ジャパン)など民間団体と協力体制を提案しました。
リフィルとは「再び詰める・詰め替える」という意味で、その行動を広げることで環境負荷を低減し、サステナブルまちづくりを推進しようという協働プラットフォームです。空になったマイボトルに水を入れてもらったり、マイ容器に総菜などを入れてくれるお店を見える化することで、お店にとってもアピールになります。静岡市では市のHPにリフィルスポットのマップを掲載する連携をしています(こちらをご参照ください)。
来年度からの消費減税で、店内では10%、テイクアウトでは1%と消費税に大きく差が出るので、テイクアウト需要が高まるのではとも報じられています。これを機に、プラごみ削減につながる取り組みを求めました。
すでに対応しているお店の方からは「お客さんと会話が生まれるし、プラ容器も高くなっているから助かる」という声があります。「これに入れてもらえますか?」容器を持参し聞いてみることから、取り組むお店の輪が広まっていくかもしれませんね。

このようなステッカーが目印となります

●プラスチック以外の容器を広めよう
大型店舗でプラ容器の回収をしてくれるのはありがたいですが、お店にとってもこの処理費用はかなり負担になっているようです。リサイクル(資源化)よりもリデュース(発生抑制)ですから、プラスチックではない素材に変えてもらうよう、店舗に協力の呼びかけを求めました。一例としてあげたのは、経木(きょうぎ)です。たこ焼きの舟、を思い描いてください。プラ容器に入っているより、断然美味しそうですよね!揚げ物も袋で十分ではないでしょうか。店舗の事情なども伺いながら、できることから広がっていけばいいなと思います。

オクトーバーフェストでは日野の竹皮で包んだおむすびがありました♪

●ごみ収集指定袋をバイオマス配合に!
日野市はレジごみ袋については、既に原材料にバイオマスを25%配合していますが、ごみ指定収集袋ではしていません。可燃ごみを共同処理している3市のうち、小金井市、国分寺市のごみ袋は既にバイオマス25%配合で、まだなのは日野市だけです。小金井市では2023年からということで、焼却時に年間8万6,000キロ、つまり86トンCO2削減とホームページにあります。
価格が高いというのがネックで、現在のごみ収集袋の主原料であるナフサと比べバイオマス原料は約1.7倍の価格差がありましたが、原材料の不足及び価格高騰が生じ、6月議会では補正を組んで対応した経緯もあり、その価格差はだいぶ縮まってきています。将来的には配合率も上げながら、遠く中東から運んできた石油ではなく、国産の農業廃棄物からごみ袋をつくろう!そういう構想への一歩として実現を求めました。

市長からは、プラごみの削減ということは単なる環境政策ではなくて、社会を守るための政策にもつながる、日頃から削減できるプラスチックについては削減しておく姿勢が必要という答弁を得ましたので、実現に期待します!

ごみ清掃員でお笑い芸人のマシンガンズ滝沢さんと。「ごみを捨てるとき、3Rに加えて4つ目のRとして、食べ物、作り手、回収する人、そして未来へのリスペクト(敬意)も忘れないで」という話が特に印象に残りました(8月17日@八王子)