性のこと、何歳から教えますか?

6月議会では性教育を中心に質問をいたしましたが、その後「性のこと、何歳から教えますか?」という学習会(主催:性教育問題を考える日野の会)に参加しました。

助産師の工藤有里さん(矢島助産院所属)によるお話

工藤さんは子育て中の保護者向け講座、出産予定の方の上のお子さん向けクラス、小中学校への出前講座等の活動を通して、命の大切さと性について伝える活動をされています。
「助産師」というと、赤ちゃんを取り上げるまでがお仕事と思われている方も多いかもしれませんが、本来は、家族や地域に対しても健康に関する相談と教育に重要な役割を担っています。
若者の性に関する問題の背景にあるのは「正しい性知識、自尊心、自己決定」の欠如であり、現在の性教育では補いきれないこと、世界的な性教育の潮流は早期から取り組む包括的性教育であること、家庭での性教育について等多面的にお話を伺いました。

パネルディスカッション

工藤さん、保護者、保育士が登壇。会場からの質問をもとに、保護者の星野さなえさん、岩下結さんからは日々感じる率直なご意見を、保育士の町田ひろみさんからは、実際の保育園でされている取り組み等について、お話いただきました。おむつを替える時にも「汚いから」ではなく、「大切なところだから、綺麗にしようね」という声掛けをすることで、子どもにもその意識が育っていくとのお話には納得!


七生養護学校裁判について

七生養護学校(当時)での取り組みを紹介した映像では、子ども達に命や性についていかに教えるか創意工夫をこらしている教師の姿と、笑顔の子ども達の姿がありました。その後、裁判の弁護団のひとり木村真実弁護士による裁判の経緯と、「性というのは、生きることそのもの」だという思いをお聞かせいただきました。

●足立区からの声

足立区で性教育を考える会の代表をされている元中学校教師の児玉洋介さんは「ここに来るまで2時間かかった。こんな遠いところの都議に、足立区の教育のことをとやかく言われるのは遺憾」と口火を切られ、それでも今都議会では3人の議員がこのテーマを取り上げ流れが変わってきている、この日野の取り組みに刺激を受けたし、今後連携していきたいとお話されました。

このように盛りだくさんの充実した内容で、会場は100人を超える人が集まり、子育て中の保護者の姿も多くありました。工藤さんによると、足立区の一件の直後、予定していた講座が突然キャンセルされたということです。教育現場では、性教育の必要性を感じながらも、このような萎縮が懸念されます。だからこそ「子ども達にとって最善のこと」を念頭に皆で考え、日野から「命と性の教育」をさらに広めていきたいと思います。

(写真:主催者提供)