人と動物が共生していくために

市内で猫たちのシェルター兼里親会場を運営している「保護猫広場ラブとハッピー」さんにお伺いしました。

こちらではまちで飼い主のいない猫を捕獲し、不妊去勢手術やワクチン接種を行い、里親をみつける活動をされています。今は親猫60匹、子猫15匹が保護されています。
ボランティアの方がシフトを組んで運営していますが、主宰の酒井さんはここ数年全く休めない状態だそうです。
2部屋分の家賃や光熱費などの固定費の支出が重く、経済的にも肉体的にも、猫を助けたいという想いだけで続けるには、困難な現状をお聞かせいただきました。
海外のように公的な機関がシェルター活動を担うようになってくれればよいのにというお話を伺い、早速市内にある東京都動物愛護相談センター多摩支所(以下、センター)に状況調査に訪れました。

左から稲城ネット村上さん、府中ネット西のさん、私です

多摩支所の管轄は24市(八王子・町田以外)3町1村と広域です。支所長の高橋さんが、東京都の事業を丁寧にご説明下さいました。
動物の愛護及び管理に関する施策を推進するため、東京都では動物愛護管理推進計画(ハルスプラン)を策定し、人と動物との調和のとれた共生社会の実現を目指しています。
致死処分数は激減しており、自然死や安楽のための処分以外は、譲渡により「殺処分ゼロ」を実現しているそうですが、ボランティア団体さんの多大な努力あってこその、ゼロ実現だと感じました。
東京都と市区町村の役割、また都から市へ、市からボランティア団体への支援の在り方等について、どのような仕組みなら持続可能なのか、じっくりと話し合う場が必要だと思います。
また、命ある限り責任を持って飼い続けること、どうしても飼えなくなったら次の飼い主を見つけることはもちろん、ペットショップから購入するのではなく、譲渡が広がるような市民の意識変革も必要だと感じました。譲渡については、こちらのワンニャン東京のページをご参照ください。
人と動物が共生していくためには、どのような仕組みや支援が最適なのか、私も皆さんと一緒に考え、取り組んでいきたいと思います。

支所長の高橋さんといっしょに