2021年を振り返って

今年は皆さんにとって、どのような一年でしたでしょうか。四季折々の行事も見送られ、一年があっという間に過ぎ去ってしまったように感じています。
今年も昨年に引き続き、コロナに明け、コロナに暮れる一年でした。ワクチン接種が始まり、予約方法をめぐっては当初は混乱もありましたが、改善の工夫は重ねられていると感じます。ただし接種は個人の判断であり、接種の有無による差別があってはならないと考えます。副反応の実態解明についても気になるところです。

一年延期となった東京オリンピック・パラリンピックの開催をめぐっては、生活者ネットワークとして中止を求める声をあげる中、結果的に無観客開催となりました。一方で、差別的な発言により、大会関係者が直前に相次いで辞任する事態もありました。それを機に「ジェンダー」に関する社会的意識が高まったことは、貴重なレガシーだと感じています。ただし商業主義的なスポーツイベントと化したオリ・パラについては、費用負担も含め、そのあり方自体を根本的に見直す必要があると考えています。

ジェンダーに関しては、日野ネット30周年記念として取り組んだジェンダーかるたが完成しました。そもそもジェンダーってなに?何が差別にあたるの?を皆さんと一緒に考えていくきっかけになればという思いで作りました。
千葉県警が交通啓発動画に使用したキャラクターをめぐる議論もありました。公的機関のジェンダー観への抗議が、表現の自由を脅かすという批判を受けたもので、問題の本質が理解されないもどかしさを感じました。だからこそ、ジェンダー平等の実現に向けては、ジェンダーの視点でチェックしていくジェンダー主流化が必要です。

一層深刻さを増す気候危機については、エネルギー基本計画関連など多くの講義やアクションに参加し、それを議会質問や皆さんとの対話につなげてきました。これから対策をさらに加速させるため、対話からアクションへー行動に移していかねばなりません。

元副市長の問題を通じて、日野市政の長年の歪みが明らかになりました。真相を解明し、説明責任を果たすのはもちろん、それを正していくためには、内部通報や公文書管理のあり方を仕組みとして条例化し、それを活用していくことが大切です。組織の内側から自浄し刷新していくよう、しっかりとチェックしていきます。

今年は市長選、都議選、衆院選と3つの選挙がありましたが、依然投票率は低迷しています。それでも若い、いわゆるZ世代が、新しい方法で政治にアプローチする動きも見受けられました。選挙は確かに戦いですが、生活者ネットワークは運動だと考えています。市民自治を拡げる手段として、前向きに活かしていきたいと思います。

年が明けると、自身が候補予定者の市議会議員選挙があります。それについては、年が明けてから、改めて決意を述べさせていただきます。

 

皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。