「専業主婦になったほうがいい」発言がセクハラな理由~2月のフラワー遊説より~

毎月11日に性暴力根絶を訴え全国で開催されるフラワーデモに呼応し、生活者ネットの仲間とフラワー遊説を行っています。今月は東大和市内で行いました。(2月11日)

まず、大切な仲間の議員がハラスメントをうけた件について話しました。詳細はこちらをご覧ください。
同僚の年配男性議員から受けた言葉の数々、皆さんはどうお感じですか。
「専業主婦=家でクッキーを焼いている」というステレオタイプ、そしてそういう人は「議員に相応しくない」というのです。何重にも差別的要素が含まれていることにお気づきかと思います。性別による固定的役割分担に結び付けたセクハラ(セクシャル・ハラスメント)であり、パワハラ(パワー・ハラスメント)でもあります。言葉も人を傷つける暴力です。

今回はそれを耳にした別の女性議員が抗議の声をあげてくれたといいます。気がついた周囲のひとが声をあげることがいかに大切か、同時に当事者はいかに声をあげにくいかということを改めて感じました。

身体的な性暴力を受けた場合、現在の刑法では被害者が「抵抗する」ことが前提となっており、被害者の心理が理解されていないと指摘されています。それは男性がほとんどを占める司法の場に、ジェンダーの視点が欠けているからだと言われています。

審議中の性犯罪の刑法改正においても、被害者の声が十分に反映されているとは言い難い状況ですが、罪として認められる要件の「拒絶が困難」という文言が「同意しない」に改正されることは、一歩前進と受け止めています。被害者団体等が粘り強く声をあげてきた成果です。

もちろん司法のみならず、大切なことを決める場にもっと女性が必要です。ここ東大和市議会の女性議員の割合はまだ2割。足元からジェンダー平等をすすめていくためにも、春の統一地方選で多くの女性議員の誕生に期待します。

統一地方選にチャレンジする準備をすすめている東大和生活者ネットの政策委員関あやこさん(中央)

【関連サイト】

ハラスメントを見過ごさない!社会を変えるアクションを!2月18日緊急学習会開催決定! | 西東京・生活者ネットワーク (seikatsusha.me)