なかったことにしないために~3月のフワラー遊説より~

毎月11日のフラワーデモに呼応して行っているフラワー遊説ですが、3月は特別です。
3.11から12年ー東日本大震災・福島原発事故を境に人生が変わってしまった方々、犠牲になられた方々に心を寄せながら、東大和市駅と花小金井駅の2ケ所で行いました。(311日)

いまだ3万人を超える避難者ー支援団体が行ったアンケートには、移住先で孤立感を抱え苦しむ声、「故郷に帰りたい」といった声が寄せられています。国からの補助が大幅に減じられ、あるいはなくなり、コロナ禍が重なり経済的にも苦しい立場にもおかれているといいます。

遊説では仲間が、避難先の親戚宅で性被害にあった少女の話を語りました。少女は家族が行き場を失なってしまわないようにと、心の奥底に封じ込めていたといいます。混乱や困難の最中、弱い立場につけ込む卑劣な行為は、断じて許されるものではありません。

いま示されている刑法改正案では、暴行や脅迫がなくても、このように関係性に乗じた行為も罪に問えるはずです。また控訴公訴時効は5年延長され15年に、18歳未満での被害の場合は18歳までの期間が加算されます。
このような改正は、被害者が声をあげ、一つ一つ勝ち取ってきたものです。しかし、まだまだ被害者の思いは十分に届いていません。

仲間からは、原発の新設や60年超運転を認める国の原発回帰の方針に対しても、強い憤りの声があがりました。まるで3.11など、なかったかのようです。

性犯罪も原発事故も、なかったことにはしない。
生活者ネットワークは、皆さんとともに地域から声をあげ、地道な政策提案と実現を通して、ひとつづつ変えていきます。皆さんの声、お寄せください。

 

山浦まゆみ・柴尾ひろみ・さとう悦子(小平)、あべみさ(立川)、後藤ゆう子・かとう涼子(西東京)、白井、関あや子・実川圭子(東大和)@東大和市駅

白井、柴尾ひろみ・さとう悦子・山浦まゆみ(小平)、後藤ゆう子(西東京)@花小金井駅

【関連サイト】

★刑法改正の流れがわかりやすいと思われるサイトをリンクしてみました。ご参照ください。

性犯罪に関する刑法〜110年ぶりの改正と残された課題 – 記事 | NHK ハートネット

“魂の殺人” 性暴力・無罪判決の波紋 – NHK クローズアップ現代 全記録

性暴力を考える 刑法改正・暴行脅迫要件はどうなるのか Spring山本潤さんに聞く (nhk.or.jp)

性犯罪の要件見直し 刑法改正の要綱案 ポイントは? | NHK