後輩たちに伝えたいこと

「教え子に政治に興味のある学生がいるから、ちょっと話してもらえない?」と大学の先輩に声をかけられ、母校の日本女子大学で社会福祉を学ぶ学生に講演する機会を得ました。(7月7日)

私は付属の中学校から大学まで生田に通ったので、目白キャンパスには数えるほどしか行っていません。第一期生として学んだ人間社会学部は、すでに目白に統合されています。
また来年度より、トランスジェンダー女性の受験資格を認めるなど、時間の流れと変化を感じます。

自己紹介を通じて立候補に至る経緯、市議会議員としての活動や投票行動の大切さ、ジェンダーバイアスなど中心に話しました。学生は娘のような年代です。これから先の人生において、ひと言でいいからふと思い出して、少しでも前向きな気持ちになってもらえたら、また政治は遠いものではなく、日々の生活そのものだと気づいてほしいという気持ちを込めて話しました。

後日、参加者の感想が届きました。この話、この言葉が印象に残ったのだと、興味深く、また有難く読ませていただきました。その中に「(生活者ネットワークについて)誰かに任せるではなく全員で協力して取り組むというコンセプトが、社会福祉のボランティア活動にも欠かせない要素として共通しているように感じた。」という感想がありました。

日本女子大学の教育理念の三綱領は「自発創生」「信念徹底」「共同奉仕」です。学生の頃より今の方が、その理解を深めていると感じるのは、「安心」「共生」「自治」を掲げる生活者ネットワークで活動をしているからかもしれないと、逆に気づかされました。

「自分がどうしてこんなにも選挙に無関心でいれたのか不思議に思った。まず選挙に行くことが第1歩となるのでは」という感想もありました。「知る」「考える」「行動する」―伝えたかったことが伝わったと嬉しく感じます。人生をステージに教育理念を具現化しながら、市民自治の担い手になってほしいです。

バタフライエフェクトとは、ほんの些細な事がさまざまな要因を引き起こし、非常に大きな事象の引き金に繋がることがあるという考え方のことです。私の話が若い世代のひとにとって、「生活そのものが政治である」気づきのバタフライエフェクトとなるよう、これからも伝える活動に取り組んでいきます。