3月議会より なおこ目線のトピックス

常任委員会(企画総務・民生文教・環境まちづくり)の任期は2年で、今年度からは民生文教委員会の所属となりました。
委員会付託議案を中心にご報告します。

〇子どもオンブズパーソンがついに条例化!
子どもを権利侵害から救済する第三者機関「子どもオンブズパーソン」の条例が可決されました。2008年に制定された「日野市子ども条例」第16条「相談・救済」の「救済」にあたります。相談だけでは不十分だと日野ネット初代の議員から求め続けていた悲願の制度ですので、感慨深いものがあります。先立つパブリックコメントでは、日野ネットから運用面も含め、より制度が活かされるよう、要望書も提出しました。
日野市では子ども包括支援センター(愛称:みらいく)の開設に合わせ、「子どもなんでも相談」から子どもオンブズにつなぐ仕組みもあります。これからこの仕組みがいかに活用されるか、見守りながら、提案を続けていきます。

(↓委員会で述べた意見です。クリックすると拡大します)

子どもオンブズ条例意見のサムネイル

〇子ども条例委員会が設置!
「日野市子ども条例」第5章に位置付けられながら設置されていなかった委員会が、設置されます。これまでは「子ども・子育て支援会議」がそれを兼ねるとされてきましたが、検証の視点が異なるものとして、日野ネットは条例の推進・検証を行う委員会の設置を求めてきました。条例制定から16年の歳月を経ての実現です。ようやく「子どもの権利」という視点の理解が進んできたのだと感じます。
子ども条例では「市民」とは子どもを含む市にかかわるすべての人をいいますので、子どもも委員に応募できるかを質疑で確認しました。これからどのような議論が交わされ、子どもの権利がまち全体で守られていくために役割を果たすか、こちらも子どもオンブズ同様に注視していきます。

「みらいく便り」6より抜粋 子ども達×蟹江杏さんによる作品をみらいくに展示予定

〇介護保険保険料改定について
第9期介護保険料については国の「1号保険者間での所得再分配機能の強化」という方針に基づき、中間層を据え置き、比較的所得が高い層(全体の数%)を引き上げ、低い層を引き下げます。
(↓詳細はこちらをご覧ください。「第5期日野市高齢者福祉総合計画」からの抜粋です。クリックすると拡大します)

keikaku (2)のサムネイル

質疑より、日野市の介護保険料は多摩26市中13番目であること、所得段階については2番目に被保険者の割合が多い第8段階の分割を検討していること、急激な値上げとならぬよう投入する積立基金については、約4億円を確保していく方針であること等を確認しました。

介護保険制度は認定者の増加に比例して介護保険料も投入する税金も増える仕組みです。よって法改正のたびに利用者にとってはサービス制限や負担増など「改悪」がなされ、「介護の社会化」から遠ざかっているのが現状です。
2024年度介護報酬改定では、特に訪問介護基本報酬の引き下げが、利用者や家族、小規模事業所に及ぼす影響を懸念します。
根本的な制度の見直しについては、自治体が連携してさらに踏み込んだ形で声をあげていくことも必要であるということを意見しました。

(以上、全て賛成)

〇学校給食費をめぐって
市は物価高騰に対応するため学校給食費を1割値上げし、差額は補填します。一方で、無償化を求める市民請願もありました。日野ネットは、有機学校給食を実現し、有機農業を広めるとともに、住んでいる地域で差が生じないよう学校給食の無償化は国が実施すべきという考えです。しかし更なる調査も必要と考え、審議は継続となりました。
なお、現在学校給食費の支払いに困難を感じていらっしゃる方は、就学援助制度があります。対象となる場合もあるかと思いますので、まずは教育委員会にご相談されてみてください。

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